※【注意点】この記事では『TOEICで点数を取る』ことだけに注目しております。 ですので、「英語能力を上げる」ということについては言及しておりません。そんなことして点数だけ取って意味あるの?という考えの人は読まない方が良いかと思われます。それくらい割り切った記事となっています。
今回は、僕自身、TOEICで800以上の点数を取ることができた、ということで
実際に「TOEICで800点を超えるにはどういう学習が必要なのか」について、僕なりの分析と対策をまとめて書きたいと思います。
ちなみに先月TOEICを受けた時の点数が855点でした。
TOEIC 855点を取得した時の記事
TOEICは「技能」がメインのテスト

TOEICに特化するためにまずはTOEICにおける英語の特徴を理解してみます。
僕は英語は「知識」と「技能」の2つに分かれると考えています。
「車の運転」に例えると、
(英語) (車)
「知識」→「学科」
「技能」→「実技」
みたいな感じですね。
英文法事項や単語、さらに社会的背景などの「知識」と、実際にそれを「運用すること」や「聞き取れるようになる能力」などの「技能」の2つが英語で求められている能力です。
「知識」と「技能」の両輪がうまく回ることで前に進んでいく(成長する)ものだと考えています。
しかしながら、テスト単独で考えてみると、そのバランスはそのテストによって様々です。
例えば、「大学受験の英語」に関して言えば、「技能」よりも「知識」のが比重の方が重いと思います。
そして、逆に、TOEICテストで言うと
ある程度の点数(800点とか)を取ることだけに言及するならば、「知識」よりも「技能」の比重の方が重いと感じていました。
TOEICにおける知識は、基本的なものでいいんですね。
大学受験でしっかり勉強した人にとっては、TOEICのために補充する知識は「単語」ぐらいで十分なんです。
そして、両輪のもう片方の「技能」の面においても特徴があり、
TOEICで求められている「技能」は
- リスニング能力
- 情報処理能力
の2つが圧倒的割合を占めています。
他の技能を磨かなくとも、800点程度であれば、リスニングと情報処理能力のみに焦点を当てた学習で十分ということです。
TOEIC800超えるのに必要な能力

では、実際にTOEIC 800点を超えるのに必要な能力とはなんのか?
先程の話でいくと、「基本レベルの知識」と「リスニング能力と情報処理能力の技能」が必要ということでしたが、
そして、TOEICテストでは、それらに加えて、「問題を解くテクニック」の3つの面から能力を磨く必要があると考えています。
TOEIC 800点取得という観点から、これら3つをみていきます。
基本レベルの知識
TOEICでは知識の比重が低いテストとは言いましたが、それでも最低限の知識は必要です。
TOEIC 800で必要となる知識は「基本英文法」と「TOEIC単語」です。
「基本英文法」は、受験の時にしっかり勉強していれば十分です。
僕はTOEICのために英文法の勉強はしませんでした。
「TOEIC単語」は、受験の時のものと少し違うのでTOEIC用の単語帳1冊をだいたいの意味がわかるくらいになれば、それがTOEIC800レベルだと思います。
僕の場合ですと「金フレ」という単語帳の意味がだいたいわかるという状態ですね。
技能
TOEIC 800レベルで肝になってくるのが、この「技能」の部分になります。
先程、技能は「リスニング能力」と「情報処理能力」が必要だと書きました。
これを実感したのは、英語の苦手な友人が「情報処理能力」だけでTOEIC 700点以上の点数を取っているのを見て確信しました。その人は「observe」や「eraser」の意味も分からないし、文法もめちゃくちゃです。ただ、少し海外にいたのでリスニングはややできるくらいの人でした。「知識」の比重が低いテストだからこそそれができるのだなと思いました。しかも、新形式になり、パート5の問題数が減ったことにより「知識」の比重はさらに低くなったという印象です。
さて、それでは「リスニング能力」と「情報処理能力」について確認しておきますと。
TOEIC 800レベルにおけるリスニング能力は「音」の聞き分け程度でいけます。
実際、僕はリスニング問題の読まれている内容を理解できた上で解けているのではありません。
答えとなる単語に集中して聞き、解答しているといった感じです。
それでもリスニング問題で435を取ることができました。
全ての音からの内容が理解できなくとも、聞こえてくる音が聞き取れる・聞き分けれるという状況になれば、435くらいは取れるということです。
※別に「これを目指してリスニング対策をしろ」と言っているわけではなく、あくまでレベルの話です。
そして、情報処理能力ですが、主にリーディングにおいて
読解というよりも「答えを見つけ出す能力」「問題の設問の意味を瞬時に理解する能力」そして「その問題の意味を頭にいれておきながら文章を読む能力」、このようなものが情報処理能力として必要だと考えます。
一字一句理解した上で問題を解く力はなくとも、TOEIC800点は取れるという感覚です。
ちなみにリーディングの点数は420でした。
テクニック
そして、TOEIC 800レベルにおいて、「技能」と同じくらい大事になってくるのが「テクニック」です。
ここでのテクニックは、
例えば「パート2で問題文と発音の似た単語が入った選択肢は答えとなりにくい」みたいな小手先のテクニックのことではなく、
- 自分の解き方の確立
- 慣れ
の2つのことです。
自分の解き方の確立
「自分の解き方の確立」は必須です。
例えば、僕はリスニング問題で必ず「選択肢の先読み」をすると決めています。
いかに先読みがちゃんとできるかで点数が左右するくらい重要視しています。
しかし、TOEIC900超えのrimoさんという方は「惑わされるから先読みはしない」だそうです。
英語の能力自体が抜群に高い人はどんな解き方をしても高得点は取れると思います。
しかし、TOEIC800レベルで悩んでいる人にとってはそのレベルの英語力はないかと思われます。
だからこそ、今の自分の能力で最大の点数をもぎ取るために自分の解き方を確立してください。
そのために、練習の段階で模試を解きまくり、いろんな解き方を試してみてください。
慣れ
「慣れ」に関しては僕自信、なかなか苦労しています。
曖昧な根拠に納得いかないということが多発しているからです。
(性格と自頭の悪さが原因なのかもしれないですが)
「どれも答えっぽくないけど、でもこの中だとこれだよね?」みたいな問題って結構あります。
受験だったら「悪問」に分類されるやろ!みたいなやつです。
そんな問題が出た時に、無駄に時間をとられてしまってはいけません。
そのような傾向を掴み、自分の中に落とし込んでおくという「慣れ」は必須です。
TOEIC 800点を取るための対策

ここからは具体的な対策について書いていきます。
英文法
もし基本英文法が自分には足りていないなと感じたのであれば、基本的な英文法書を一冊読んでみるのが良いかと思います。
僕は「フォレスト」という参考書を使っていたのですが、利権の関係で終盤になってしまったようで、実質フォレストの次版である「Evergreen」を読んでおけば実際、TOEICだけでなく英文法はだいたいオーケーになるかと思います。
ちなみに、フォレストよりもEvergreenの方が最近の傾向を掴んでいるらしく、これから買うのであればフォレストではなく、Evergreenが良いでしょう。
しかしながら、繰り返しとはなりますが、TOEICのテストでは英文法の知識の比重はとても低いことから、パート6以降の文章が読める程度の知識があるのであれば、そこまで重視する必要はないかと思います。
英単語
今までTOEICの勉強をしたことがない人はTOEIC用の単語帳を学習することをおすすめします。
僕がおすすめしているのは一択で「金フレ」です。
TOEIC 800点だと、これ1冊がだいたいわかるという状態で十分かと思います。
演習
ここまでも書いてきましたように、TOEIC 800点レベルでは「技能」面の向上が重要になってきます。
そのために必要なのが演習です。
リスニング能力を上げるにも、情報処理能力を上げるにも、自分の解き方を確立するにも、問題の傾向に慣れるにも、演習あるのみ!です。
というわけで、演習するために「公式問題集」を一通りやりましょう。
僕は公式問題集2〜4をやりましたが、4冊ともやるのが良いかと思います。(僕も次回は4冊ともやります)
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4冊とも揃えるのは、それなりの費用になります。大学生にとっては痛手になりますが、最低限の必要経費かと思います。
飲み会を一回休んで買うか、一日アルバイトを増やしてでも買っておきたいところです。(ちなみに僕は後者派ですw)
それでもTOEIC800が取れないという人

というわけで、具体的な対策も書いてみましたが、
TOEIC800レベルでは、「公式問題集」と「金フレ」はマストアイテムやと思います。
逆にそれだけ?と思われるかと思いますが、それだけです。
もし、これらの対策をしてもTOEIC800が取れないというのであれば、
- 演習不足
- 学習法・勉強法が悪い
- 基本不足
- 自分の解き方が確立できていない
などが考えられます。
近場のTOEIC高得点者に相談して、自分の学習を客観視してもらうということをしてみてください。
間延びして毎日ちびちび勉強してもあまり点数は伸びません。集中的にする方が効果的ですよね。
このように、対策自体ではなく、勉強法が悪いことも十分あります。
技能面を伸ばすのがTOEICでは大切なので、知識を付けても意味がありませんし。
というわけで、TOEIC800点を取るために必要な能力および対策は以上になります。
英語力の能力の底上げについて

最後にですが、
TOEIC800点取得に特化したいということであれば、
今回の記事のように、特に「自分の英語力の底上げ」をするようなトレーニングは必要ありません。
ただし、これは自分の英語力の底上げにならないと言っているわけではありません。
少なからずTOEICで800点以上を取るために対策をする中で自分の英語力は必ず底上げされます。
それがどの程度かは人によるかと思いますが、
TOEICの点数に特化した学習ですので、他の技能で顕著に伸びているという実感が顕在化することはないかもしれないですが、要所要所で必ず成長していますので、ご安心下さい。
しかし、
「その成長はしてもせんでもどっちでもいいからとりあえずTOEICや!」っていうくらいの人に向けて今回の記事を書いたという所はあります。
正直、基本の英語力があるのであれば、対策だけでTOEIC800点は取れます。
それが言いたかっただけの記事かもしれませんね。
だからTOEIC 800が欲しいのであれば、本気で対策しましょう!
今回の内容は以上になります。
なんか特に目新しいこと書いてないなぁと思われるかもしれませんが、
そんなに目新しいことをしなくとも、当たり前のことをやるだけでTOEIC800は取れるということですね。
はい、今回も最後まで読んで頂き有難うございました。
今回の記事を読み、「実際にどうゆう感じで僕が800点超えを果たしたのか」が具体的に知りたいという方は、併せて下の記事もお読み頂ければと思います。
TOEIC 855点を取得した時の記事
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