【英語基礎コンテンツ①】 全ての学習の基礎『抽象度』

こんにちは。okamotoです。

「大人になって、英語をやり直しているんですが、伸び悩んでいます。」
「昔は英語の成績よかったんですが、大人になって自身がなくなりました。」
「学生の頃から英語が苦手で、なんとかしたいです。」
「今、高校生ですが英語が死ぬほど面白くありません。」

等々の悩みを受け、それらの解決の足がかりとなればと思い、

英語ノマドとしての「英語基礎コンテンツ」を書かせて頂きます!

 

本コンテンツが「悩みの解決になってんかな?」と思える内容ですが、読み進めていただくと「なるほどな」とスッキリしてもらえる流れになっておりますw

というのも、英語学習だけでなく生き方的な根本的なところまで言及して書いていく、というのが英語ノマドみたいな所がありますので、一見遠回りに思えるかもしれませんが、

  • 英語学習を知ることができる
  • 学習を客観視でき、問題点が浮き彫りになる
  • 視野が広がる
  • 英語学習に無限大の可能性を感じる
  • モチベーションが上がる
  • てか、英語学習自体も楽しくなる
  • ひいては人生もおもろくなる

のようにぷよぷよ連鎖式に解決していくということです。

「人生変えたくて英語やってます!」という人には打ってつけというわけですね。
というわけで、とりあえずはこの章だけでも読んでみて頂ければと思います。

 

英語ノマドの英語基礎コンテンツ

ということで、この『英語基礎コンテンツ』は英語ノマドにおける「共通言語」の役割となっています。

「もしドラ」で言うところのドラッカーの著書「マネジメント」的なポジションだと思って頂ければと思います。(読んだことない人はスンマセン)

作中で野球部のみんなは「マネジメント」という本に書いている内容をベースに思考し、高校野球部を強くしていくのですが、その「マネジメント」という本は「野球部内の共通言語」としての役割も担っていますよね。あんな感じです。

ブログやメルマガでは「英語基礎コンテンツ」で書かれている内容が普通に出てきますので、初めての方にまず読んで頂いているということです。

では、さっそく内容に移りたいと思います!

「英語基礎コンテンツ」は全4回の内容です。

では、コンテンツ①の内容は『抽象度』についてです。

 

『抽象度』とは??

では、はじめに確認しておきたいのが「抽象度」という概念です。

最近は「抽象度」という言葉もかなり一般的になってきましたね!

インフルエンサーの方々が使う様になってきたということでご存知の方も多いかと思いますが、

抽象度は “Level Of Abstraction” の日本語訳で、

めちゃくちゃ簡単にいうと、

視点の高さ

です。

 

例えば「犬」で考えてみます。

「チワワ」と「犬」という言葉では「犬」の方が高い抽象度の言葉です。
「犬」と「哺乳類」という言葉では「哺乳類」の方が高い抽象度の言葉です。
さらに「哺乳類」と「生き物」という言葉では「生き物」の方が高い抽象度の言葉です。

(抽象度低い)チワワ<犬<哺乳類<生き物<有機物(抽象度高い)

といった感じですね。

 

抽象度が高くなると情報量は少なくなりますが、包括している情報の範囲は広くなります

「それがどうしたねん?」って思うかもしれないですが、

例えば、チワワ、ドーベルマン、柴犬は「犬」です。
シャム、ペルシャ、アメリカンショートヘアーは「猫」です。
さらに「犬」と「猫」は「哺乳類」であると理解していると、
初めて「紀州犬」を見た人も「紀州犬」は「犬」であるとちゃんと識別できるわけです。

高い抽象度で物事を見ることができると、単語と単語の関係性が理解でき、頭の中にゲシュタルトを形成することができます。

「ゲシュタルト」については『英語のゲシュタルト構築を鋼の錬金術士から読み解く』をご覧ください。
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また「抽象度が高くなる」ということは「ものごとの本質」に近づくということなんですね。

これについては百獣の王である武井壮さんのお話がすごく分かりやすいです。

 

「武井壮」のスポーツに対する抽象度の高さ

武井壮さんはその高い身体能力から様々なバラエティで活躍しています。

体操の内村選手やボクシングの世界チャンピオンの取材で武井壮が一緒にスポーツをするシーンをよく目にしますが、すべてのスポーツにおいてそれなりの形にしてしまいます。

あの運動神経の良さの秘密は何なんでしょうか?

それは、武井壮が、子供の頃から

『スポーツ』というものを高い抽象度を持って認識してトレーニングしてきたからです。

彼は、子供の頃に、野球か何かを始めたそうです。(たしか野球)

そして、野球のバッティングのスウィング練習を始めたらしいです。

彼はバッティングの練習をする上で、プロや一流選手のバッティングの動きを観察し、それを真似するという練習をしていたそうです。

しかし、なかなか思うような結果出なかった彼は、自分のバッティングスウィングを鏡で見てみることにしました。

すると、実際の自分のバッティングフォームが思っていたのと全く違う動きをしていた、ということに気付いたのです。

「体の動き」「重心の移動」「バットの出し方」「バットの先が通る位置」すべてが自分の思っているものと違っていたのです。

そこで、彼が行ったトレーニングは目を瞑った状態で、手を広げ、真横に持ってくる」というトレーニングを始めました。


(イメージ図)

「は?」って感じですよねw

でも、このトレーニングが案外難しく、片手が上がっていたり、下がっていたりして、なかなか真横に平行にできないんですね。

で、これが何のトレーニングかという話ですが、

「自分の体を思い通りに動かす」トレーニングなんだそうです。

彼は「野球」をスポーツの1種としてだけでなく、さらに高い抽象度で捉え『体を動かすこと』と認識していました。

自分のバッティングスウィングを見て、思っていたのと全く違う動きをしていたことに気づき、

人間は自分が思っているよりも自由自在に自分をコントロールできていないのだと。

だから、もし自分の体を自分の思い通りに動かすことができれば、野球のバッティングは余裕でできるようになるはずだ!と考えたわけです。

さらに、自分の体を自由に動かすトレーニングをしていた彼は、野球だけでなく様々なスポーツで一流の結果を出すことができました。

そこから、彼は10種競技の日本一となり、40歳を過ぎた今でもなおスポーツ番組で高い能力を見せることができているということです。

彼はスポーツというものを子供の頃から高い抽象度で捉え、それに合わせてトレーニングをしていたため、ありとあらゆるスポーツにおいて高いセンスを発揮できている、ということです。

 

高い抽象度で英語学習を見る

武井壮のスポーツに対する考え方は「高い抽象度を持つ」メリットの例です。

スマートに成果を出したり、問題を解決する能力に長けている人は物事に対して高い抽象度で見ていることがよくあります。

自分の周りでも、

「この人は問題の本質を見抜いているなぁ」
「これってそんな簡単なことだったのか」

と思わせてくれる人は、いつも高い視点を持っていて、全体像を把握して本質を見抜いています。

それは日頃から高い抽象度で物事を見ているからですね。

今まで英語学習を「受験英語の延長」と認識していた人も、この抽象度という概念を持って英語学習を再認識したことが何かしらの変化が生まれるきっかけになると思います。

ということで!

「抽象度」がどうゆうものか理解頂けたところで、

英語学習の基礎コンテンツですので、最後に英語に関する話をしてコンテンツ①を終わりにしたいと思います。

 

「英文法」は「英語の型」であり、「型」は抽象度が高いものである。

僕は英語学習で「英文法」は学んだ方が良いと思ってる派です。

というのも、本来、英文法は抽象度が高いものだからです。

「守破離」という考え方がありますね。

これは、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つで、

教えの『型』を ”守” り、『型』をマスターしそれを ”破” る段階がきて、そして『型』から ”離” れていく

という一連の流れを表している言葉です。

初めからオリジナルでやるのではなく、教えてもらった『型』の通りに動くことで、その語のオリジナルでわらなる高みにいくことができるということです。

なんでこんな話をするかというと『型』に注目してほしいんですね。

『型』と聞くと、自由が奪われた応用の聞かない状態をイメージしがちですが、実はその真逆なんですね。

『型』こそ自由が効く抽象度の高いものなのです。

武道で考えると、基本構えがあります。

この基本の構えは、どんな攻撃にも守備にも対応しやすい姿勢となっています。

そして、その基本の構えを覚えた後に、攻撃型の構えや守備型の構えなど戦いの中で応用していきます。

どんなものにも応用が利くのが『型』であり、『型』こそ抽象度が高いのです。

そして、何が言いたかったかというと、本来は英文法がその『型』に当てはまるということです。

もちろん、これに対して意見はたくさんあるとおもいます。

日本語の型なんて学んだことないのに、自然と話せるようになったで!

とかですね。

しかし第二言語として英語を学習する上で英文法という『型』は誰しもが通る道なのではないかと思います。

「英文法はいらない」という英語学習者でも、なんやかんや英文法を知ってるというのが現実です。

留学して、英語を話せるようになって帰ってきた人でも、文法ミスは無くならないということもありますし。

何かを始める時、『型』を学ぶのが面倒なのと同じで、英語学習において英文法を学ぶ事は面倒なことです。

確かに文法が間違っていても、伝わることはあります。

しかし、逆の立場となって考えてみると、外国人が日本語の英文法を間違えながら話していても僕たちは分かります。

しかし、間違ったままの彼らと仕事をするのは怖い所もあるかと思います。

間違いを恐れず話すことと、間違いを放置しておくことは別問題ということですね。

だからこそ僕は抽象度が高く「英語の型」である英文法はちゃんと学ぶべきなんじゃないかなと思います。

ちなみにですが、英文法を学習すれば必ず話せるようになるわけではありません。

それは経験や周りからも分かるかと思います。

でも、型の知っている武道家と型の知らない武道家のどちらになりたいか?

ボクシング選手と喧嘩屋のイメージですねw

僕たちはどっち側に行くべきなのか?

漫画の主人公で喧嘩屋スタイルって確かにかっこいいですが、K1などを見ているとやはりちゃんと武闘をしている人が強いですよね?w

ということで、確かに『型』を覚えるのはだるいかもしれませんが、やはり柔軟に英語を使いなすには英文法は必要であると思います。

特に僕たちは第二言語として英語を話します。全てのナチュラルなフレーズを覚えておくのは難しく、知らない状況に何かしら伝えないといけない状況はくると思います。

そんなときに英文法は1つの指針。第二言語学習者としての最低限であり、最強な武器になるんじゃないかなと思います。

はい、ということで基礎コンテンツ①の内容は以上になります。

「抽象度」という観点から英文法を見るだけで今まで見てきた英文法のイメージが変わったんじゃないでしょうか!

今回の授業が面白いと思った人は、2時間目の内容も面白いと思ってもらえると思います。

ぜひ読んでみてください。

>>コンテンツ②:英語がペラペラとは!?思考と言語化の一致