海外をはじめ、情報発信者の多くは『メルマガ』を発行しています。
これはコンテンツマーケティングのところでも触れましたが、こちらから読者にアプローチする手段を持っておくというビジネス上死ぬほど大事なゴールの1つになるわけです。
しかし、リストという言葉はあまり聞こえ良くないということで、なんとなく嫌なイメージが持たれガチなので、まずはビジネス用語である『リスト』の概念から確認したいと思います。
マーケティングにおける『リスト』の重要性

前述したとおり「リスト」と言うとなんか気持ち悪いと思うかもしれませんが、前提としてビジネス用語だとおもってください。
というのも全てのビジネスにおいて、少なからずリストを持つ必要があります。
美容師に行ったら住所を書かされ、誕生日になったら割引クーポンが送られてきますよね?
また、Amazonで買い物をした後にLINEにおすすめ商品紹介が送られてきます。
これらも立派なリストです。
一般企業では「クライアントの連絡先」ですし、江戸時代で言うところの「顧客台帳」です。
これら全てがリストに相当しますし、ビジネス上必要不可欠な存在なのです。
リストマーケティングの『基本的な考え方』

リストのほとんどはメルマガですが、リストマーケティングの仕組みを理解するとメルマガの強みが実感できると思います。
リストマーケティングの基本的仕組み① リストを集める(見込み客=メルマガ読者を集める)
② リストを教育する(価値を提供によりファン化)
③ リストを販売する(商品・サービスを通して見込み客がゴール達成)
「ファン化」や「教育」という言葉もマーケティングの話で出てきましたが、マーケティング用語です。教育と聞くとなんかイメージが悪いですが、英語の “educate” をそのまま訳したものになります。
リストマーケティングの基本的な流れは上記の通りで、その仕組みはシンプルで理解しやすいものですが、なかなか奥が深く、それぞれの段階に合わせた戦略が用いられるというわけです。
かつてリストマーケティングが『嫌われた理由』

リストマーケティングがネットビジネスで流行ると
「ネットビジネス=悪、胡散臭い、詐欺」
という考えが広がり始めました。
というのも、このリストマーケティングを一部の頭の悪い人たちが悪用し、
① スパム行為でリストを集めまくる
② リストを煽るだけ煽りまくり購買意欲を高める
③ 無価値の高額商品を売りつける
といったことが横行したからです。
しかも、ぼったくり商品であったり、クーリングオフしてもらえなかったり、そんなことが一部で起こったため、全て一緒くたに「ネットビジネス=悪い行為」というようなイメージが生まれたということです。
ただ、こういった話は全ての業種で起こることで、悪質な訪問販売でツボを売りつける人もいれば、真面目に営業している人もいるというのと同じで、
どこにでもクソ野郎は存在する
ということです。
当時はインターネットを使ったビジネスも一般的ではなかったということもあり、噂先行型でかなり嫌われたようですね。
しかしながら、ホリエモンやキングコング西野さんなど著名人やインフルエンサー、大手企業もメルマガを配信するようになり、リストマーケティングに対する悪いイメージはほぼ払拭されました。
結論としては、マーケティング手法が悪質なのではなく、悪質な人間が目立った使い方をしたということです。
今風リストマーケティングは『コミュニティ』

これまでのリストマーケティングの考え方は「顧客台帳」の延長のようなモデルでした。
連絡先を入手し、そこにコンテンツマーケティングを実施する。(コンテンツマーケティングについて)
しかしながら、近代のリストマーケティングは「顧客台帳」から「コミュニティ」へと変化しました。
従来のメルマガにおけるあなたの立場が『講師的な役割』だったのに対し、現代のメルマガで『船長的役割』へになったということです。
ピラミッドの頂点に君臨していた講師(=あなた)が生徒(=読者)に『知識』を与えるという縦の関係性だったものが、メルマガをコミュニティとして機能させ、あなたを中心にクルー(=読者)とともに目標やゴールに向かっていく船のような『体験型』ベースの球体の関係性に進化しました。

もちろん、船長であるあなたは、目指すべき方向性やゴールを設定する必要がありますが、メンバーの意思や目標、状況により舵を切る方向を調整しなければいけません。
まさしくワンピースのルフィって感じですね!間違ってもビッグマムのような船長にはなってはいけませんw
もちろん、メルマガを通して価値提供を実施しますが、+αとしての『体験』が重要視されている時代ということです。
これはオンラインサロンの流行からも分かるかと思います。
それに合わせて、スッテプメールやメルマガの内容も変化させる必要があり、特にステップメールでは『世界観の共有、ゴール・テーマの共有、コンセプトの共有』ということが含まれるようになりました。
コミュニティ内のコンテンツとしても、メンバーの意見を取り入れた勉強会や、メルマガ読者発信の企画などが増え、箕輪さんのオンラインサロンに至っては箕輪さんが不在でも機能しているぐらいメンバー重視となっており、まさに上下のない球体って感じですね!
ちなみに、僕の場合は公式LINEアカウントを利用した『ノマド学習コミュニティ』と『英語学習メルマガ(コミュニティ)』を運営させて頂いています。(英語学習コミュニティはメルマガ配信ツールの関係で休止中)
『リストマーケティング』から『コミュニティ』としてのメルマガまとめ

以上のように、リストマーケティングという基本的な仕組みは今も昔も同じかもしれませんが、その役割や機能については少々違ってきているということです。
難しそうに感じるところもありますが、これは時代を観察すると納得できる部分も多くあります。
かつては悪魔でリアルがメインでネットがそのサポートという関係だったものが、ネット重視となりリアルの関係が希薄になりました。
その流れが加速し、ネットでの価値が一度頭打ちになり、またリアルの関係が希薄になり過ぎたというタイミングで、あらためてリアルをベースにした体験型の価値が注目されるようになったということです。
よく『物事は螺旋状に進化する』といいますが、まさしく360度一周して、リストマーケティングも次のステージに進んだ!って感じですね。
ということで、リストマーケティングからコミュニティ運営についての話は以上になります。
メルマガ作成方法について:自分のメルマガを作る〜おすすめメルマガ配信スタンド〜