こんにちは。okamotoです。
今回は『個人が絶対にUSPで勝負してはいけない理由』について書いていきたいと思います。
USPとは?

USPとは「Unique Selling Proposition」の頭文字を取ったもので、
『自分(自社)オリジナルの強み』といった意味で使われます。
上のベン図からも分かるように、
「お客のニーズ」と「自社の強み」との重なり部分であり、なおかつ「他者が持っていない」ところ
になります。
マーケティングとしては、
「競合他社にはない自分独自の強みを理解し、それをお客さんに打ち出すことで商品を購入してもらう」
ということになります。
最近、マーケティングが学べる場が増えてきたということで、
USPという言葉が一般的になってきつつあります。
もちろんこのUSPという概念はとても重要で、
情報発信者として必ず抑えておかなければなりません。
しかしながら、
個人ビジネスや情報発信者が、USPだけで勝負するのはとてもリスキーである
ということも理解しておいてください。
個人がUSPだけで勝負するのが危険である理由としては、
・模倣者が出る
・大手に勝てない
・価格競争の泥沼化
というものがあります。
細かく説明しなくても分かりますよね?
・吉野家 vsすき家
・GU vs しまむら
みたい泥沼化ですw
(余談ですが、10年ぐらい前に吉野家とすき家の低価格競争が過激化し、その結果、現場のスタッフの負担が大きくなるという事態が起こっていました。)
ここに個人が参入することはできませんよね?
・個人の塾が大手と同じ路線で勝負しても勝てない
・個人のカフェがコンセプトを持たずにスタバと戦う
みたいなのはイメージつきやすいかもです!
だから、これらを解決するために、
MSPという概念が導入され始めたのです。
USPだけの問題を乗り越えるMSPとは?

MSPは『私視点』です。
Me Selling Propositionの頭文字であり、「私視点で価値を再定義する」というものになります。
自分だからこその価値を提供することで、人に真似されないマーケティングが可能になる
ということです。
MSPの価値に共感してもらうことで、競合他者の同一直線状から外れることで、独自のマーケティングができるということです。
(考え方自体は、コトラーのラテラルマーケティングと似ていますね。)
また、MSPを伝えるのに有効な手段ということで、
『ストーリーによるマーケティング』
がこれまで以上に注目されています。
ただし、ここでも落とし穴があって、
自分視点の価値は「独りよがり」になってしまう可能性がある
ということです。
自分にとって価値があると思っていても、
他の人にとってはゴミということが起こりえます。
(ゴミは言い過ぎですがw)
MSPも基本構造としてはUSPと同じであるから、
お客さんや見込み客の価値やニーズ(ウォンツ)と重なっていなければいけません。
なので、
「価値とは何か?」についてしっかり理解した上で「ストーリーを構成」する必要があるということですね。
でないと、
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といった、気持ちの悪い不幸自慢や頭の悪そうな進●ゼミみたいなストーリーになってしまいかねませんw
もちろん、このようなストーリーも “ある一定層” にかなり響きます。
(あえてどの層なのかは濁しますがw)
なのでコピーとして全く機能しない、というわけではありません。
しかしながら、そのような人々を集めてビジネスすると、
自分がしんどくなるというのは言わずもがなですね!
まずは「ターゲット選定」からというのはいつも同じということです。
はい!ということで、
最後に少し話がそれましたが、
今回の内容は、
USPという言葉をよく聞くようになったけど、個人ビジネスはUSPだけで勝負してダメで、MSPも打ち出すことで個人でも勝負可能になる!
というお話でした。
また今回、話に出てきた
「価値とは何か?」
さらには、
「価値の正体であるゲシュタルトの使い方とは?」
に関しては、
『ノマドの集落』で詳細に話しているので、ぜひそちらを読みください!
(これらだけで4記事に渡って解説しておりますので)
ビジネスの基本は「価値提供」にあるのに、
価値を理解せずして提供できない
ということですね!
それでは!