あなたの付加価値を生み出す、コンセプト・世界観・ストーリーの作り方

こんにちは。okamotoです。

「個人はスモールビジネス(年1000万から3000万規模)を構築すべき!」

と言われているご時世ですが、

今回の内容は、

何をベースにスモールビジネスを
構築していけばいいのか?

が分かるようになっているので、

個人でビジネスを構築したい人にはもちろん読んでもらいたい内容ですし、

個人ビジネスでイマイチ結果が出ていないという人は、

おそらく最初のベース(土台)がミスっているということなので、ぜひとも最後まで読んでください。

 

ということで、本編に入ります。

 

ノマドが「スイミー」になってはいけない理由

別にスイミーという物語を否定しているわけではありませんが、

自分の価値観を体現した上で
ビジネスを構築するノマドとして
僕らはスイミーになってはいけない

んですね。

 

ちなみに、スイミーの話は、

 岩陰に隠れた臆病な赤い小魚たちに、外の世界を見せてあげたいと思ったスイミーが、みんなで魚群を作り、あたかも1匹の巨大な魚が泳いでいるかのように擬態することで、みんな一緒に岩陰から出ることができた。

というお話です。

 

もちろん、協力して大きなことを成し遂げるのは素晴らしいことです。

しかし、唯一黒色であるスイミーが、

巨大な魚の「目」の役割であるために、

赤色の小魚たちはスイミーがいないと巨大な魚にはなれず、岩陰から出られないのです。

 

それでは、現状は何も変わっていませんよね?

 

大きな集団の一部になり、自分を押し殺して生きるのではなく、

自分1人でも岩陰から出れる実力をつけた方が良いに決まっています。

 

逆に『スイミーではない状態とはどういうことか?』と言うと、

『自分の価値観を体現している』

ということです。

そして、結論から言うと、

ノマドが実践すべき情報発信ビジネスには、
自分の価値観を体現することで作られる
「ストーリー・世界観・コンセプト」
こそが必要不可欠。

 

しかしながら、人間って油断していると、すぐに「他人の価値観」に逃げ込んでしまいます。

  • 「この人はきっとこう言って欲しいんだ」と思うからそのように発言する。
  • 本当はやりたくないけど、つい周りに流されてしまう。断れない…。

 

子供の頃から “みんなと同じ事をするのが美徳” と教育されているために、

無意識的に、他人が作った “自分” というキャラを演じてしまいがちです。

 

僕も高校生の頃、この技能を高めすぎて「あー、この人は怒りたいタイプの先生なんやな」と察すると、わざと怒られるような事をするレベルにまで達していました。

そして怒られ、ふつうに殴られていたわけですがw

 

しかしながら、このような生き方していると、死ぬ時に死ぬほど後悔するだけじゃなく、

シンプルに「ノマド」として全く機能しないんですね。

というのも、

今の社会で人が集まるのは “コンテンツ” ではなく、その人が打ち出している “世界観” だから

です。

 

モノが満ち足り、情報で溢れかえった現在では「世界観をいかに打ち出すか」が情報発信ビジネスを作るポイントとなります。

 

ということは「情報発信ビジネスを学ぶ」において、

「“世界観” をいかに構築するか?」
「そして、“世界観” をどのように活用するか?」

というのがメインテーマになるわけです。

そこで、まずは「世界観を活用する上で絶対的に知っておきたい概念とその使い方」を紹介したいと思います。

 

この概念は「ビジネス構築」に必要不可欠だけでなく「マーケティング」や「コピーライティング」「コンテンツ作成」までにも応用できる便利過ぎる概念なので、

もはや「この概念を使いこなせるかどうか」が情報発信ビジネスの明暗を分ける、と僕は断言しているわけです。

 

そんな重要すぎる概念こそが『ゲシュタルト』になります。

 

僕のブログでは頻出の『ゲシュタルト』ですが、

今回は、

「ビジネスを構築する上で具体的にどのように活用すれば良いのか?」

という一歩踏み込んだ所まで話していきたいと思います。

 

だからもし、あなたが

  • 情報発信ビジネスを構築したい
  • 情報発信で人が集まらない
  • 自分が提供できる価値が分からない
  • 仕事をしていると虚無感を感じる
  • 自分がしたいことに一歩踏み出せない

このような問題を抱えているのであれば、

 “ゲシュタルトを理解し、構築し、それを体現する能力を高める” 

ということをして欲しいのです。

 

ゲシュタルトとは何か??

ゲシュタルトとは、

物が単なる部分の集まりではなく
部分どうしが関係性を築きながら
1つの全体として存在している

という概念でした。

「部分」と「全体」に新しい関係性が生まれることで、部分だけでは存在しなかった意味が全体として生まれる、といった感じですね。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

[kanren postid=12747]

少しだけ踏み込んだ話をしておくと、

ゲシュタルトは、

低い抽象度ではバラバラのものが、
抽象度を上げることで1つの整合されたものになること

と言うことができます。

 

物事はゲシュタルトを形成することで抽象度が高くなるということですが、

抽象度とは “Levels of abstraction” の略で、意味としては文字通り「どれくらい抽象的か」ということです。

はい、そのままですw

だから逆に抽象度が低くなるという事は「より具体的になる」ということになります。

「ポチ」という言葉よりも「ゴールデンレトリバー」の抽象度が高く、「ゴールデンレトリバー」よりも「犬」という言葉の方が抽象度が高く、「犬」という言葉よりも「哺乳類」の方が抽象度が高く、「哺乳類」よりも「有機物」という言葉の方が抽象度が高くなる。

【抽象度が高い】
有機物

哺乳類



ゴールデンレトリバー

ポチ
【抽象度が低い】

 

また、抽象度は「物事を認識する視点の高さ」とも言えます。

抽象度が高くなるにつれ、情報量は減少する一方で、包摂する概念は増加します。つまり見える世界・認知できる世界は広がるということです。ミクロとマクロの感覚ですね。

 

もちろん、どんなに抽象度を上げても、現実的に自分が知っている物しか認識することはできず、理解することもできません。

ただし、たとえば「シュナウザー」という犬種を知らなかった人が初めてそれを見た場合、「ポチ」ではなく「犬」という抽象度で認識することはできますよね。

その概念の中で以前は見えていなかった「シュナウザー」も犬であるという概念で勝手に認識されます。

というのも、「犬」という概念は「柴犬」「ゴールデンレトリバー」「ブルドッグ」のような既知の種類の犬によって定義されるもわけでもなく、また「犬」という概念が最初にあり、それが個々の犬に適用されるわけでもないからです。

個々の犬種が集まり、ゲシュタルトを形成することで1つ抽象度の高い「犬」という概念が生みだされるため、だから「シュナウザー」という犬を見た時、ゲシュタルト全体で認識することができ、「犬」と認識することができる、ということです。

「個」と「全体」とが双方向的に作用しあって存在しているので、未知の犬を見ても、これは「犬」と認識することができるというわけですね。

 

最後に「機能」や「役割」についても考えてみましょう!

機能や役割についても、低い抽象度でバラバラのものが、抽象度が上がることで1つの整合されたものになる、ということが見られます。

「細胞」を例に考えてみましょう。

「細胞」が集まると「筋肉」や「粘膜」という組織になります。そして、組織が集まると「心臓」や「脳」という器官になります。そして、器官が集まると「人」や「犬」という生命体になります。

部分である「細胞」という基本的な概念がありながらも、「心臓」と「脳」では付与された役割や機能が全く違います。心臓や脳という組織 (全体)と細胞(部分)が双方的に関係性を築いているからです。

つまり「細胞」という個が集まり、「組織」としての新しいゲシュタルトを形成することで抽象度が上がっているのです。

 

以上のように、

「新しいゲシュタルト(=全体)を構築すること」=「抽象度が上がる」

ということが実感頂けたかと思います。

 

「なんか理屈っぽいなぁ」と思った人もいるかもしれませんが、

実際、ここまで細かく理解する必要はなかったかもですが、せっかくなのでw

ここまでのポイントをまとめると、

  • 全体は単なる部分の集まりではないこと
  • ゲシュタルトを構築すると抽象度は上がること

最低限、この2つを理解してもらえれば十分です。

 

価値を付加するためにはゲシュタルトを構築する!

情報発信ビジネスには、自分の価値観を体現することで作られる “世界観” こそが必要不可欠であり、そのためにまずは基本的なゲシュタルトの概念を確認しました。

 

最近でこそ、

情報発信は価値観や世界観が必要不可欠だ!

と常識的に言われるようになりましたが、

なぜ、価値観や世界観が情報発信ビジネスに必要なのか?

明確に答えられるでしょうか?

 

これについては、情報発信の仕組みから考えてみると理解しやすく、

というのも基本的な情報発信ビジネスは、

「ブログを設立して、SNSで拡散して、コンテンツを提供して、メルマガやLINEに登録してもらって、そこで更に価値提供をすることで共感・信頼を獲得し、そして自分の商品や企画、サービスを購入してもらう」

だけです。

特にここでは一番基本的なDRMの形を書いていますが、

表面だけを見ると、たったこれだけですw

 

それなのに、うまくいく人もいれば、失敗する人もいます。

仕組みはシンプルなのに、
なぜ上手くいかないのか?

それは、“コンテンツ” だけに注目してしまうからです。

 

成果が出ない人は「コンテンツが悪いからみんなに認められないんだ!」と考えてしまいがちです。

しかしながら、よくよく観察してみると、成果を出ている情報発信者は「世界観」の構築や打ち出し方が上手なだけだったりします。

実際にコンテンツに大差がない場合がほとんどです。

これくらい価値観や世界観は情報発信ビジネスを左右する要因となるのです。

 

というわけで今回は、その「世界観の正体と重要性」を理解してもらうべく「ゲシュタルトと付加価値」という内容ついて説明していきたいと思います。

 

ゲシュタルトと付加価値

ビジネスの基本は「価値提供」にあります。

ハガレンでも「錬金術の基本は等価交換にある」という話があって、

『何かを得るためには何かを失わなければいけない』という理論がその根底にあるわけですが、これはビジネスにおいても同様です。

「収益」を上げるためにはその対価として「価値」を提供しなければいけません。

 

しかしそのように考えると、

「価値ってそもそも何なのか?」

「ビジネスでよく言われる付加価値はどこで生まれるのか?」

ということが気になるかと思います。

まぁ実際にはあまり気にならないとは思いますが、

みんなが気になって仕方がないと仮定して話を進めますねw

 

結論から言うと

「ゲシュタルト」こそが
ビジネスにおける (付加) 価値の正体

なのです。

新しいゲシュタルトが構築されることで『新しい価値』が生まれる、ということです。

 

  • 「細胞」と「組織」では、「細胞」が集まり「肝臓」という新しいゲシュタルト(= 組織)を形成すれば、細胞だけでは存在しなかった『代謝』という新しい役割(価値)が生まれます。
  • 「木材」や「釘」というバラバラのもので「椅子」というゲシュタルトを作ると『座れる』という価値が生まれ、「机」というゲシュタルトを作ると『ご飯が食べられる』という価値が生まれます。
  • ビジネスにおいても「銀行」と「コンビニエンスストア」は低い抽象度ではバラバラに存在しますが、1つ上の視点から見ると、どちらも「人々の暮らしに欠かせない消費活動のスポット」であり、『コンビニATM』という新しいゲシュタルトを形成することで価値が生まれています。
  • さらに商品開発 (プロダクトマーケティング) という観点からも、例えば海外のマーケティングでよく話に出てくる「シリアルバー」は、朝食としてミルクをかけて食べる「シリアル」とおやつとしての「スナック」を統合することで、気軽に食べれるヘルシーな『シリアルバー』という新しいゲシュタルトを形成しています。

 

このように

付加価値は、
新しいゲシュタルトを形成することで、
それまではできなかった事が可能になる

ということを指しています。

 

大事なことなのでもう一度言いますが

新しいゲシュタルトが形成されることで付加価値が生まれるということです。

 

そして、これまでの内容から新しいゲシュタルトを構築するということは抽象度が上がるということだったので、

付加価値とは抽象度が上がることにより、包括する範囲が広がった(視点が高くなった)ことにより生まれたとも言えます。

この『ゲシュタルト』と『付加価値』と『抽象度』の関係性を覚えておいてください。

 

ゲシュタルトは物理空間と情報空間で作られる

「ゲシュタルトにより付加価値が生まれる」という話を理解してもらったところで、価値に関する大事な話をもう1つしたいと思います。

それは

ゲシュタルトは
物理空間と情報空間の両方で構築される

ということです。

つまり、価値にも物理空間バージョンと情報空間バージョンがあるということです。

 

たとえば、

「機能」や「スペック」などは『物理空間のゲシュタルト』であって「物理的な価値」になる一方で、

「意味」や「世界観」「ストーリー」などは『情報空間のゲシュタルト』であって「情報的な価値」になる

ということです。

 

マーケティングの世界では、

前者を「役に立つもの」「機能的価値」と呼び、

後者を「意味があるもの」「個人的価値(感情的価値)」とか呼んだりします。

 

でも結局、両方ともにただのゲシュタルトであって、物理空間で作られるか、情報空間で作られるかが違うだけということです。

このように考えるとシンプルですね!

 

要するに、ここまでの話をまとめると、

多くの人が使いこなせず、そして僕たちノマドが絶対的に意識しなければいけないのが『情報空間のゲシュタルトを構築した世界観』である、というわけです。

 

情報過多の時代、有象無象の中から「自分」を選んでもらう方法

近年、爆発的に情報発信者が増加しました。

YouTubeが盛り上がっているということもあり、それに伴い、表立った情報発信者が急増し、タイプや形態も多様化しています。

 

「もはや情報も発信者も飽和している」と言われますが、

いつの時代も、オワコンやら、手遅れやら言われ出しても、新規に参入して稼ぐ人はいるわけで、ふつうに勝ち筋が残っているのものです。

 

たとえば、僕が学生の頃、はじめしゃちょーがYouTube登録者数100万人を達成し「今からYouTubeを始めても遅い!」と言う人がたくさんいました。

しかし、その後にヒカルやラファエルが台頭してきて、その後も若手がどんどん参入し(←もはや分からんw)、そして「カジサック」や「中田敦彦」のような大物芸能人がチャンネル開設、猛威を振るうというところまで発展しています。

 

また、ブログも同じで「ブログはオワコンする」なんてYouTubeよりも昔から言われていることですが、今もなお、ブログで稼いでいる人はたくさんいます。

 

確かに小手先のテクニックだけで稼いでいた人たちは淘汰されていきますが、

本質を見抜いている人は残るということはどの業界でも言えることで、それは情報発信ビジネスでももちろん当てはまります。

 

逆に言うと『常に本質さえおさえておけば淘汰されない』ということです。

だからこそ、情報発信ビジネスの本質を押さえることが個人として最初に考えるべき事なんですね。

 

では、

「個人が実績すべき情報発信の本質は何なのか?」

「稼ぎ続ける人と稼げない人との違いは何なのか?」

それは

あなたでなければいけない情報発信によって
価値提供ができているか?

です。

 

人が “コンテンツ” に集まる時代が終了

僕が情報発信を始めた5年前は「英語」という王道ジャンルでさえ、有名な情報発信者はごく少数で、それこそYouTuberのバイリンガールChikaさんくらいでした。

もちろん、ネットビジネスをしている人はたくさんいましたが、今ほど激戦ではなく、全体的にレベルも低い状況でした。

そんな中では質の高いコンテンツを作成していれば、ある程度の結果を出すことができていました。

というのも、質の高いコンテンツというだけで目立つことができ、簡単に人を集められたからですね。

いわゆる「コンテンツ重視の時代」だったのです。

 

しかし、情報発信者が増えるとともに、質の高いコンテンツが当たり前になりました。

どんな疑問やニーズにも答えられる情報が、必ずと言って良いほどネットに存在するようになり、

多くの人がコンテンツ自体に有り難みや価値を感じなくなったのです。

 

つまり、情報過多の時代により人は単なるコンテンツに集まらなくなったということです。

 

では、今の時代、人は何に集まっているのか?

 

それが『世界観・コンセプト・ストーリー』です。

 

世界観・コンセプト・ストーリーとは?

世界観に人が集まると言われてもしっくりこない人は「ディズニーランド」を考えてみてください。

テーマパークとして圧倒的人気を誇っているディズニーランドですが、アトラクション自体はそんなに面白くないですよね?

あ、ジェットコースターや垂直落下といった特別珍しいわけでもないアトラクションが多い、という意味ですw

 

では、ディズニーランドが他のテーマパークと圧倒的に違う点は何か?

それが『世界観』です。

世界観を徹底的に突き詰めった結果、ディズニーはテーマパークとしてあの地位を築き上げたのです。

 

ちなみに「世界観」だけに関して言うと「ディズニー」や「ワンピース」などが勉強材料になりますし、僕の説明の中でも例としてよく出てくると思います。

その他にも「STARBUCKS」や「Apple」の世界観も非常に勉強になります。

 

ただ、「どれも大手企業やけど個人の情報発信者にできるん?」と不安に思うかもしれませんね。

できます。というか、個人の方が重要です。

 

まぁ要するに言いたいことは、

『あなた独自の世界観・コンセプト・ストーリーを構築することにより、あなたでなければいけない情報発信が可能になる』ということです。

 

基盤なくしてテクニック論に走るな!

ビジネス系YouTuberや情報発信者、インフルエンサーの方々が発信している情報におそらく嘘はありません。

しかし、彼らが語っているのは、ほとんどが「方法論」や「テクニック論」であって『なぜ彼らに人が集まるのか』は語られていません。

なかには無自覚な人もいるかもしれません。自分ができていることは気づきにくいものですから。

 

ただ、彼らの後に続いて成功している人の少なさを考えると「テクニックが本質ではない」ということに気づくと思います。

 

繰り返しになりますが、情報発信なんて

「ブログを設立し、SNSで拡散し、コンテンツを提供し、メルマガやLINEに登録してもらい、そこで更に価値提供をすることで共感・信頼を獲得することで、自分の商品や企画、サービスを購入してもらう」

だけです。

 

ホリエモンもキングコング西野さん、エグザイルだって、使っているメディアやフォーマット・コンテンツは違えど基本構造が同じのビジネスをしています。

ブログの代わりにYouTubeを使うとか、フロントエンドやバックエンドに何を置くか、とかそのくらいの差です。

 

情報を整理すると、形は変化しようと、

現在の情報発信ビジネスの基盤となるのが、

人を集めるために必要な『世界観やコンセプト・ストーリー』であり、

それらを理解する必要があるということです。

(もちろん、これは実店舗や個人販売なども同じです。)

小手先のテクニック論や具体的なノウハウを身につけるのはその後ということですね。

 

まぁそれでも、人を黙らせられる程の、何を言われてもマウントが取れる圧倒的実力・実績がある人は、何も考えずにある程度の結果を出せるのも事実です。

しかし、ほとんどの人はそうじゃないのに、彼らを参考にするのはズレていますよね?

だからこそ、個人の戦い方として世界観やコンセプト・ストーリーを確立し、情報過多の時代でも自分が選んでもらえるようにならないといけないのです。

 

ここで、一度、以下のようなことを考えてみてください。

あなたが既に発信しているコンテンツ、
もしくはこれから発信しようとしているコンテンツには、

  • 自身の世界観があるでしょうか?
  • コンセプトが伝わっているでしょうか?
  • 自分だけのストーリーが描けているでしょうか?
  • そのストーリー、世界観、コンセプトは機能していますか?

もちろん、これらの質問に「はい」と答えることができた人も、できなかった人も、続きを読んで欲しいわけですがw

おそらく99%の人が、

「あ、おれ全然、世界観とかストーリー理解してなかったわ…」

となるはずです。

 

ストーリーを使う時代になったけども. . . 、

情報発信において世界観やストーリーが重要視され、

多くの情報発信者の方が、

「コンテンツに価値はない!ストーリーに価値があるんだ!」

ということを言い出すようになりました。

 

ストーリーと世界観は正確には違うのですが、

今回はほぼ同じと考え、基本的に[世界観 ≒ ストーリー]ということで話を進めたいと思います。

 

ここまでの話を聞いて、

「ストーリー、世界観、コンセプト」というものを、

ブラック企業に就職した僕はいわゆる社畜となり、平日は寝ずに働いていました。「もうダメだ…」「電車に飛び込めば楽になれるのかな…」と良くない思考が頭をよぎり始めた頃、○○に出会いました。もうどうせこのまま人生が終わるなら…、騙されたと思い○○を購入。すると、なんと本当に稼げたのです。これを機に会社を退職。今ではこんな素敵なライフを送っています。(豪遊している写真)そんなある日、同じように社畜で苦しんていた友人に「なんでお前、変われたんだ?」と聞かれ、僕はそのノウハウを友達に教えました。すると次にその友人会った時には、その友達も会社を辞め、手にはロレックスを付け、足にはルブタンの靴を履き、Sクラスのメルセデスを保有していました。彼の変化を目の当たりにした僕は、この方法をもっと世の中に広げて、全国の社畜を救いたいと思いました!だって、社畜はこんなに苦しんでいるのに社会から評価されない不遇な人種なのですから。さぁ、次に会社をやめるのはあなたです!

みたいなものと勘違いする人がいると思います。

 

実際にブログやYouTube広告で見たことがあるんじゃないでしょうか。

いわゆる「進○ゼミ」みたいやつですw

 

確かにこれも「ストーリー」と呼ばれるものなのですが、

どっちかと言うと、これは、

世界観やコンセプトとしてのストーリーではなく、 “コピーライティングとしてのストーリー” です。

多くの情報発信者は “物語口調のストーリ形式によるモノの売り方” がストーリーの全てだと誤認しています。

 

それでは、先に話した「世界観としてのストーリー」と「コピーライティングとしてのストーリー」はどのような違いがあるのでしょうか。今回はこの違いを見ていきたいと思います。

 

補足ですが、僕は上記のようなセールスレターをお勧めしません。
「上記のようなセールスレターのどこがまずいのか?」
「どのようなストーリーを作ればいいのか?」
「どのようにしてストーリーを作ればいいのか?」
「どのように活用すればいいのか?」
これから先は、ぜひこのような点にも注目して僕の発信を読み進めてください。きっと疑問は解決するはずです。

 

間違えられがちなストーリーの使い方

ストーリーには「世界観としてのストーリー」と「コピーライティングとしてのストーリー」という意味合いがありますが、

コピーライティングとしてのストーリーの利用は、

  • 読み進めてもらいやすい
  • 共感を得ることができる
  • 信用してもらえる

など、割と良い事づくしです。

でもここで考えているのは「コンセプト(世界観)としてのストーリー」です。

コンセプトはあなたの情報発信のDNA的な存在です。

 

この両者の違いを理解する上で「STARBUCKS」のストーリー (コンセプト) を考えてみます。

STARBUCKSはコーヒーを売るお店ですが、

そのコンセプトに『家でも、職場でもない、サードプレイス』というものを掲げています。

つまり、STARBUCKSは正確には「コーヒーだけを売る店」ではなく『安らぎの場も売る店』なのです。

 

「家でもなく、職場でもなく、ちょっと一息つくことができる場でコーヒーを飲む」というストーリーがあって、単なる1杯のコーヒーとは違う意味が上乗せされています。

この「サードプレイス」というコンセプトがあるからこそ、スタバ独特の世界観を打ち出すことができているわけです。

 

さらにSTARBUCKSが世界観やコンセプトにこだわっている事が分かるポイントとして、

STARBUCKSは「サードプレイス」というコンセプトを維持するために、フランチャイズせず、直営店形式で店舗展開しています。

フランチャイズ展開すると、店長に店を好き勝手改造されたり、利益に走った雑な商売をされたりすることがあります。

フランチャイズにより世界観が壊される可能性を危惧したSTARBUCKSは、直営店形式として世界観を維持する方法を取ったのです。

それゆえに、コンビニの100円ドリップコーヒーが流行ったとしても、他のコーヒーショップや缶コーヒーのように大ダメージを受けず、人気を維持することができているのです。

 

つまり、ここで言いたいことは、

情報発信者は自分のコンセプトや世界観を伝えるようなストーリーを持たなければいけないし、描かなければいけない

ということです。

 

確かにストーリー形式で伝える手法はコピーライティングとしてかなり有効で、文章を書く上で必要不可欠です。しかし、情報発信におけるストーリーの本質はそこではないのです。

 

情報を整理すると、

ストーリーには「コピーライティングとしてのストーリーテリング」と「世界観やコンセプトとしてのストーリー」の2つの意味合いで使われ、情報発信者としては後者を本質と捉える必要がある。

そして、情報発信ビジネスでは、ストーリーは単なる話ではなく、自身の世界観やコンセプトを伝えるようなものでなければいけない。

ということです。

 

それでは、ここまでの話を聞いて

「自分が使っているストーリーがどうなんだろう?」
「コンセプトとなっているのか?」

と疑問に思った人もいるかと思います。次はその確認をしていきましょう。

 

あなたのストーリー・世界観・コンセプトは新しいゲシュタルトを形成しているか?

ここまでは割と一般的な話だったと思います。

聞いたことがある人もいるかと思います。

 

さて、

多くの情報発信者はストーリーを、共感を得たり、読み進めてもらったりするための「コピーライティングのテクニック」として理解していました。

しかし、ディズニーやスタバ、Appleでは「世界観としてのストーリー」を活用することで明らかに共感以外の効果が発生しています。

 

それでは「世界観としてのストーリーではいったい何が起こっているのか?」

それは、

『世界観・コンセプト・ストーリーにより付加価値が生まれている』

ということであり、つまり、

『世界観・コンセプト・ストーリーにより、コンテンツに対して新しいゲシュタルトが形成されている』

ということです。

 

  • スタバは「コーヒー屋さん」と「やすらぎ空間」を統合し『サードプレイス』というゲシュタルトを構築することにより新たな価値を生み出しています。
  • ディズニーランドは「遊園地」と「現実を忘れる場所」で『夢と魔法の国』というゲシュタルトです。(ディズニーはその他いろいろな解釈が可能ですね。「映画の世界を体験できる」「子供に夢を与える」「最強デート空間」など、世代や目的により多重構造的にゲシュタルトが構築されています。)
  • Apple製品を買う人は、純粋にパソコンを楽しむだけでなく、カフェでリンゴマークを光らせることに楽しさを生み出していたり、またスティーブ・ジョブズが作り出した製品に触れることが嬉しさになっていたりします(使うことやスペック以外に価値が生まれています。)

 

つまり、情報発信者が作らなければいけないストーリーは、

『コンテンツに新しいゲシュタルト(付加価値)を生み出すもの』

でなければなりません!

 

もしあなたのストーリーとコンテンツの間に、

新しいゲシュタルトが形成されていないのだとしたら、

それはストーリーの使い方が間違っているか、ストーリーとしてまだまだ甘く、突き詰められていないということになります。

 

例えば、単なる恋愛テクニックでも、

「モテる方法」と「非モテ25歳が童貞を捨てた方法」では全く意味が違いますし、付加価値も違います。

コンテンツにコンセプトが加わることで付加価値が生まれたのが分かると思います。

 

先にも述べた通り、現在は、ただのコンテンツに人が集まる時代ではありません。

ストーリーや世界観と統合されたコンテンツに価値を感じて、集まります。

 

だからストーリーも、コンテンツとゲシュタルトを作るレベルに作り込む。

 

つまり、情報発信者として自分が選ばれていないというのは、

付加価値を生み出せるのストーリーや世界観、コンセプトが作れていないというのが最も大きな原因なのです。

 

逆に言うと、

付加価値を生み出すレベルでストーリーや世界観、コンセプトを構築することが、あなたが選ばれる “情報発信ビジネス” になります。

これが今回、最も言いたかったことです。

 

そうすることで、

あなたにしかできない発信による充実感を感じられるのと同時に、あなただからこそ提供できる付加価値を生み出すことができているということです。

 

はい!今回の内容は以上になりますが、

おそらく多くの人がこれまでも自分らしさを出すために「世界観」や「ストーリー」「コンセプト」を打ち出していたと思います。

しかし、それはゲシュタルトを構築し、付加価値を生み出すものになっていたでしょうか?

繰り返しにはなりますが、

人はゲシュタルトを構築された付加価値のある世界観に集まります。

 

だから、新しいゲシュタルトを構築するレベルで「世界観」「ストーリー」「コンセプト」を練り込み、それらを体現し、打ち出していく事こそ、あなたが選ばれる情報発信ビジネスの鍵であったということです。

 

だからこそ、情報発信ビジネスは「コンセプトがすべて」と言われているのは、

すべてがコンセプトを軸に作られているからです。

 

例えば、

「商品をどうしたらいいでしょうか?」
「全然、リストが取れないんです。」

というご質問は典型ですが、

「コンセプトが決まっていないと、そりゃぁ無理です。」

ということなんです。

逆にコンセプトが決まっていれば、

人は集まるし、必然的に商品も決まってくる、と言えます。

あえて言いますが、

“年3,000万円規模のビジネスはコンセプトがあれば達成できる。”

と、言われている理由も理解できたと思います。

 

まぁもちろんビジネスの知識を学ぶ必要はありますが、ビジネス構築する軸を”コンセプト” とすることで十分である、ということです。

1人でノマドする分なら十分過ぎます。

 

はい、ということで、

なんとなく世界観が大事とか、
ストーリーを使うのが良いとか、

そんな話を聞いたことがあった人も、

  • 真の意味での重要性
  • コンセプトで何が起こっているのか?
  • どのように使えばいいのか?

が分かったんじゃないかと思います。

かなり理屈っぽくなりましたがw

 

以上が、ノマドが実践すべき情報発信ビジネスの本質として、僕がどうしても伝えたかったことです。

 

(本記事は2年前にLINE@でお送りした内容のリライトです。)