「コンセプト設計後のメディア戦略」(20220620スペース)

「コンセプトを決めるのに時間がかかってしまい、発信できない時の対処法」

→「発信しながらコンセプトを磨いていくこと」について。

どのようにしてコンセプトを磨いていくのか?っていうことですが、

「どうなればコンセプト磨けたって言えるのか?」をまず理解しておくのが大事。

「コンセプトを決めるのに時間がかかってしまいます。」

→どれくらい時間がかかっているのかは分からないですが、コンセプトメイクは時間がかかるものなんですよね。

そんな1日2日とか、1週間とか、そんなもんでできるものでもないし、特にビジネスとか情報発信ビジネスを初めてやるという人にとっては、そもそも「コンセプトがどのように機能するのか」がイメージ付きにくいので「コンセプトとしての正解の姿」っていうのが分からないし、分かりようがない。

しかも、コンセプトメイクってドツボにハマると哲学しているだけで何も前に進んでいない、ビジネスとしてなんの意味もない、自己陶酔しているだけの時間になってしまう。

のであれば、もうビジネスを始めてしまって、「上手くいった、上手くいかんかった」という経験を経て、「なんでだろう?」という視点を持って、またコンセプトメイクに立ち返った方が結果的に早かったりする。

まぁだから「PDCAが大事やでー!」、とか言われたりするわけですが。

1回ビジネスとして成功と失敗を経験しておくことで、コンセプトメイクのドツボにハマっている人が抱えがちな「哲学しすぎ問題」を解消することができる。

ビジネス視点で考えられる、というか、目の前の問題を解決しなければいけない状況になっているから。

で、これだけだと、何も説明になっていないので、この部分をもう少し具体的に話しておくと、

コンセプトメイクっていうものを、例えば「自分だけのストーリーを語れるようになること」とか、「自分のオリジナリティを出せるようになるため」のもの、みたいな風に理解している人がいるが、そもそもコンセプトって「相手に対する付加価値」にまで落とせていないと全く意味がなくて、その視点がないと、ただの自己陶酔で終わってしまう。

「付加価値って何なのか?」っていうことですが、まぁ理屈っぽく話すと “2つのものが統合されて新しいゲシュタルトが形成されること” とか言えるわけですが、結局、それによって「何か新しいことができるようになっている」という状況が大事。

コンセプトメイクではこの視点がめっちゃ大事。

それなのに、自分の不幸話やシンデレラストーリーを語ったところで、共感なんか起こさないし、というか、みんなそんな話を聞いても、普通に不愉快に感じるだけw

普通に知らん人の自分語りを聞かされているだけ。

まぁ、もしかすると、雑誌裏のこのパワーストーンを変えば、彼女ができたし、宝くじは当たったし、お肌もすべすべに!みたいな話が響く人やそういう人を集めたいならそれでいいと思いますがw

ベクトルが内を向いているから、少なくとも外向きにしないといけない。

で、コンセプトを付加価値にまで落とし込むってどういうことなのかってことですが、

例えば、恋愛の知識は、そのままのただの恋愛の知識、心理学の知識だけど、

「童貞だった自分が美女と堂々と話すことができるようになり、そのまま付き合うことができた」みたいなストーリーがあると、まぁそんなコンセプトがあるとしたら、それってただの恋愛の知識ではなく、読者にとって「童貞を卒業する方法」にまで落とし込むことができている。ターゲットにとって新しいゲシュタルトを形成することができている。って言えるわけです。

よく、情報発信では「機能的価値よりも感情的価値が大事ですよ?」っていうことだけ言う人がいますが、ちゃんと感情的価値となっていることは少ない。

それっていうのは、そもそもの「価値」っていうところを考えず、なんか「感情的」っていうところだけをピックアップしてしまっている場合が多い。でも、違う。

そんな泣ける話とか、苦労話とか、なんかエモーショナルなことを言えばいいとか、ターゲットも経験してそうなことを話せばいいとか、そう考えられがちだけど、

「価値」という所は機能的価値と共通しているんだから、感情的価値でも「何かしらの付加価値になっていないといけない」。つまり、「それがあることで何か新しいことができるようになっていないといけない」ということ。

だから、コンセプトを磨いていくって、どんな目的のためにやっているのかって、『ターゲットに対する付加価値まで落とし込む』というのが少なくとも入っていると僕は考えている。

で、それと表裏一体、というか、同時並行的に起こることではあるんですが、

『ターゲットの付加価値まで落とし込む』ということは、同時に『ターゲットのド真ん中が決まる』ということなんですよね。この2つは双方向的な関係性なんで、「鶏が先か、卵が先か」という話なんですが、

コンセプトが磨かれた状態っていうのは、

『ターゲットに対する付加価値まで落とし込む』
『ターゲットのド真ん中が決まる』

ということが同時に起こること。少なくとも確実に1つの要因になっている。

特にビジネスを始めた初期段階では意識する。

そもそもコンセプトメイクのやり方を間違っている

ストーリーを書き出すとか、自分の人生を振り返るとか、それが目的になっている。ブレインダンプで書き出すのが気持ちよくなっているw

そうなる理由として、ストーリーを語れば共感してもらえると考えられがちだけど、そんなことない。

よく言われることですが、ストーリーとか、人生曲線とか、ブレインダンプとかって書き出した後からが本番です。

それってなんでなのか?と言うと、ビジネス構築っていう視点から言うと、ストーリーを語ってもそれ自体には意味がないから。べつに共感されない。

じゃぁ、何に共感しているのか?というと、その人の『解釈』の部分。

確かに本人は「その人のストーリーに共感した!と感じている可能性は高いが、そういう状況を生み出すために必要なことって、ストーリー自体ではなく、それに対する発信者の解釈です。その解釈があるから、共感やら、憧れやら、リスペクトやらが生まれるわけで。

じゃぁ、その解釈ってどうすればいいのか?って言うと、ブレインダンプとか人生曲線とか書き出した後にする作業になってくる。

書き出した経験とかイベントとかそういったものに対して「それってどういうことなの?」というWHY的な部分を深ぼっていく。それをしないとコンセプトは一生できない。

ビジネス視点を持っておかないと哲学して終わり。

だから、暫定的なものができれば、発信してしまった方がいいし、発信しながら、もっと言うと、これって『ビジネスしながら』っていう意味で、ビジネスしながらコンセプトメイクした方がいい。

そうすることで、価値提供っていう視点は忘れないし、付加価値まで落とし込むという前提を持ってコンセプトメイクと向き合うことができる。

発信しながら、どうやって磨いていくのか?

発信しながらコンセプトを磨く方法は3つある。

①自分の言語化を深める→解釈する
②1人の見込み客(ファン・読者)から見出す
③自分の人生を進める

①自分の言語化を深める→解釈する
:ストーリーを語れば共感されると思われがちですが、さっきも話しましたが、ストーリーなんか語っても共感されない。いかに自分で解釈を深めるか。意味付けできているか。

②1人の見込み客(ファン・読者)から見出す
:1人でもあなたの発信を聞いてくれる人ができれば、その人と徹底的に対話する。実際に見込み客と話してみて、どこが自分のMSPなのか等を理解していく。→自分が選ばれる理由の理解が深まる。

③自分の人生を進める
:人生が進むと大きく価値観が変わる。例えば、ビジネスではお金を稼げればそれでいい、と思っていた人がお金だけあっても意味ないやん。と気づくとか。新しい経験や知識が人生と統合されて、新しいゲシュタルトが自分の中で形成される。それって抽象度が上がったということやから、その経験からどの方向に向かって抽象度が上がったのかを見てみると、自分の人生軸が見えてくる。めっちゃ抽象的な話ですがw

伝え方を磨くのも大事。

コンセプトメイクが進んだら、コンセプトの伝え方も磨いていかないといけない。

・何をどう言えば、伝わるか?
・どのストーリーを選ぶか?

コンセプトを磨くだけでなく、伝え方を磨くという段階を忘れない。

ここを覚えておかないと、いいの見つかった嬉しさとか、テンションが上がった状態で発信しても、せっかく良いコンセプトができたのに独りよがりな発信になってしまう。

 

以上が、スペース当日、僕が見ていたメモ書きです。

 

okamoto

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