こんにちは。okamotoです。
前回は「ノマドビジネスには、自分の価値観を体現することで作られる “世界観” こそが必要不可欠である」という話から、
そのために必要な概念である「ゲシュタルト」の基本的なお話をしました。
しかしながら、たとえば価値観や世界観が「ノマド」という生き方自体に大切と言うのであれば分かりやすいですが、
なぜ「ノマドビジネス」にも必要なのか?というのは少し実感が湧きにくいかと思います。
これについては、情報発信の仕組みから考えてみると理解しやすく、
というのも基本的に情報発信は、
「ブログを設立して、SNSで拡散して、コンテンツを提供して、メルマガやLINEに登録してもらって、そこで更に価値提供をすることで共感・信頼を獲得し、そして自分の商品や企画、サービスを購入してもらう」
だけです。
たったこれだけですw
それなのに、うまくいく人もいれば、失敗する人もいます。
仕組みはシンプルなのに、
なぜ上手くいかないのか?
それは、“コンテンツ” だけに注目してしまうからです。
成果が出ない人は「コンテンツが悪いからみんなに認められないんだ!」と考えてしまいがちです。
しかしながら、よくよく観察してみると、成果を出ている情報発信者は「世界観」の構築や打ち出し方が上手なだけだったりします。
実際にコンテンツに大差がない場合がほとんどです。
これくらい価値観や世界観はノマドビジネスを左右する要因となるのです。
というわけで今回は、その「世界観の正体と重要性」を理解してもらうべく「ゲシュタルトと付加価値」という内容ついて説明していきたいと思います。
ゲシュタルトと付加価値
ビジネスの基本は「価値提供」にあります。
ハガレンでも「錬金術の基本は等価交換にある」という話があって、
『何かを得るためには何かを失わなければいけない』という理論がその根底にあるわけですが、これはビジネスにおいても同様です。
「収益」を上げるためにはその対価として「価値」を提供しなければいけません。
しかしそのように考えると、
「価値ってそもそも何なのか?」
「ビジネスでよく言われる付加価値はどこで生まれるのか?」
ということが気になるかと思います。
まぁ実際にはあまり気にならないとは思いますが、みんなが気になって仕方がないと仮定して話を進めますねw
結論から言うと
「ゲシュタルト」こそが
ビジネスにおける (付加) 価値の正体
なのです。
新しいゲシュタルトが構築されることで『新しい価値』が生まれる、ということです。
- 「細胞」と「組織」では、「細胞」が集まり「肝臓」という新しいゲシュタルト(= 組織)を形成すれば、細胞だけでは存在しなかった『代謝』という新しい役割(価値)が生まれます。
- 「木材」や「釘」というバラバラのもので「椅子」というゲシュタルトを作ると『座れる』という価値が生まれ、「机」というゲシュタルトを作ると『ご飯が食べられる』という価値が生まれます。
- ビジネスにおいても「銀行」と「コンビニエンスストア」は低い抽象度ではバラバラに存在しますが、1つ上の視点から見ると、どちらも「人々の暮らしに欠かせない消費活動のスポット」であり、『コンビニATM』という新しいゲシュタルトを形成することで価値が生まれています。
- さらに商品開発 (プロダクトマーケティング) という観点からも、例えば海外のマーケティングでよく話に出てくる「シリアルバー」は、朝食としてミルクをかけて食べる「シリアル」とおやつとしての「スナック」を統合することで、気軽に食べれるヘルシーな『シリアルバー』という新しいゲシュタルトを形成しています。
このように
付加価値は、
新しいゲシュタルトを形成することで、
それまではできなかった事が可能になる
ということを指しています。
大事なことなのでもう一度言いますが
新しいゲシュタルトが形成されることで付加価値が生まれるということです。
そして、前回の内容から新しいゲシュタルトを構築するということは、抽象度も上がるという事でしたので、
付加価値とは抽象度が上がることにより、包括する範囲が広がった(視点が高くなった)事により生まれたとも言えます。
この『ゲシュタルト』と『付加価値』と『抽象度』の関係性をぜひ覚えておきてください。
ゲシュタルトは物理空間と情報空間で作られる
「ゲシュタルトにより付加価値が生まれる」という話を理解してもらったところで、価値に関する大事な話をもう1つしたいと思います。
それは
ゲシュタルトは
物理空間と情報空間の両方で構築される
ということです。
つまり、価値にも物理空間バージョンと情報空間バージョンがあるということです。
たとえば「機能」や「スペック」などは『物理空間のゲシュタルト』であって「物理的な価値」になります。
一方で「意味」や「世界観」「ストーリー」などは『情報空間のゲシュタルト』であって「情報的な価値」になるということです。
マーケティングの世界では、
前者を「役に立つもの」「機能的価値」と呼び、
後者を「意味があるもの」「個人的価値」と呼んだりします。
でも結局、両方ともにただのゲシュタルトであって、物理空間で作られるか、情報空間で作られるかが違うだけということです。
このように考えるとシンプルですね!
ということで前回からの話を踏まえると
多くの人が使いこなせず、そして僕たちノマドが絶対的に意識しなければいけないのが『情報空間のゲシュタルトを構築した世界観』である、というわけです。
まとめ(まだ、おまけがあるよ!)
はい、今回は以上になりますが、
ゲシュタルトを用いて考えると「価値の正体」がシンプルに見え、思考が整理整頓されたと思います。
これから先もこんな感じでゲシュタルトという考え方を使い倒して、ノマドビジネスを説明していきたいと思います。
「ゲシュタルトを構築しているか?」という視点は、これから先、ビジネスの仕組みを理解する上で非常に役立ちますので、ぜひ一緒に身に付けていきましょう!
次回は「ノマドがどのようにビジネスを構築していくのか?」の話をしたいと思います。お楽しみ!
おまけ【PDF】
ゲシュタルトについて一通り終わったということで、
ビジネスとは直接関係ありませんが、
ノマドライフを送る上でかなり大事な機能として
『ゲシュタルトで自分の世界が広がる』
という話がありますので、今回はおまけとしてそのPDFをお渡ししたいと思います。
どぞ!
【PDF】
ゲシュタルトで認識する世界が広がる話