こんにちは。okamotoです。
前回までは5回に渡って、
あなただからこその発信を作るにはどうすれば良いのか?
について話してきました。
人は、コンテンツではなく、世界観やストーリー、コンセプトに共感し、集まるということでしたが、
僕たち情報発信者が使うストーリーは一般的な認識と異なっていましたよね?
たしかに、ストーリーはコピーライティングとして機能します。
しかも最近はストーリーの認知度も上がり、一般的に多くの人がストーリーという言葉を使うようにもなりました。
しかし、情報発信者が使うストーリーとは単なる物語ではなく、
コンテンツとの間に新しいゲシュタルトを構成するもでなければなりません。
だからこそ、付加価値が生まれるのだということです。
付加価値を生み出すような世界観やストーリー、コンセプトだから多くの人が共感するのです。
シンデレラ型ストーリーや単なる自分語り、ひどい場合は不幸自慢のようなストーリーではないということですね。
そして、その世界観やストーリーの構築法について、
前回までの自己中心的なノマドビジネスの作り方で理解頂きましたし、
僕が書いた補助教材としてのnote『人生を切り売りしない、ノマドビジネスの作り方』でも1章分設けていますが、
(多少はnoteにも書いている内容と被ることにもなりますが、)
ここで世界観やストーリーを作るときのポイントを1つ確認しておきたいと思います。
そのポイントとなるのが『分離しない』という考え方です。
『分離しない』という考え方を理解する上では、具体的な話の方がわかりやすいと思うので、例え話から入ります。
『分離しない』という考え方
たとえば、
過去に人生にクソ悩んで、病んでいた人がいます。そんな彼が自分探しの旅として世界に出ました。そこで体験したことや出会った人のおかげで彼は自分のやりたいことが見つかり、帰国後もがんばることができています。
こんな話はよくあると思います。
ここで考えたいのが、
『病んでいた日本での生活』と『自分探しの旅』を完全に分離して考えてはいけない、ということです。
簡単に言うと、
過去の経験として悩みまくった時間や落ち込むきっかけとなった出来事、さらにはその理由があるからこそ、自分探しの旅で自分の役目や職分に気づくことができた、と考えるのです。
実際によくよく考えてみると、
「日本で悩んでいた理由」と「自分探しの旅後にやっている事」が抽象度の高いところでは一致しているというケースがほとんどです。
つまり、人生における山と谷の根本原因は同じなのです。
めっちゃ抽象度の低い話をすると人生のテーマに「お金」がある人は人生の谷の部分は『お金がないとき』で、人生の山の部分は『お金がある時』なのです。
こんなめっちゃしょうもない根本原因ではないということは分かっていますが、理解しやすいかなと思います。
先の自分探しの例に話を戻すと、
日本で悩んでいた理由と自分探しで気づいたこと、帰国後に彼が一生懸命取り組んだ事というのは同じテーマであって、そのテーマを見つけることこそが、情報発信における世界観の構築やストーリーとして機能するのです。
だって、「過去に不幸だったから今が幸せ思考」ではわけではないからですね。
『過去の経験を基に、そこから学び、乗り越えたことで今がある』という発信、つまり過去と現在を統合しているからにこそ新しいゲシュタルトが作られる、つまり付加価値があるいうことです。
過去の経験を分離している限り、それは宝くじにあたったから人生が好転した!と同レベルの発信になります。そして、そこに付加価値は存在しません。
さらにもっと言うと、
過去と現在を統合するだけでなく、未来を統合するのが情報発信者のすることです。
つまり、
これからどうなるのか?
理想の世界に何を掲げているのか?
ゴール設定をどこに置いているのか?
ということが未来に当てはまります。
過去と現在と未来を統合した発信をすることで一貫性が生まれ、共感もしやすくなります。
そして、一貫性があるからこそ、テーマや世界観を構築することができますよね?
一貫性のないものに世界観は生まれませんので。
もちろん、この考え方は自分の価値観を体現するためにも役立つものです。
価値観の形成で、今までの経験なしに構成することはできませんし、
過去の経験を死ぬほど見直すことで、「いかに周りの価値観に合わせてしまっていたのか?」などを再確認することができます。
生きる上で分離は最終手段だと思っていますが、たとえ分離した過去を持っていたとしてもいつかそれをを再定義することができるタイミングがやってくると思います。
ぜひ、情報発信の世界観の構成や自身の人生設計に役立ててみてください。
さて、今回のポイントは『分離しない』という考え方でしたが、
世界観やストーリーの構築の際に分離しては行けないものは
『人生の山と谷を分離しない』
『過去と現在と未来を分離しない』
ということでした。
なんか自己啓発チックな内容に思えたかもしれませんが、情報発信をする上では便利な考え方ですので、ぜひ応用してみてください。