#5. 情報空間を制するものがビジネスを制する

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『ノマドの集落』メンバー専用記事です。

こんにちは!okamotoです。

というわけで、今回で「ノマドビジネス構築の本質」最終回になります。

前半は有名な話を取り上げつつ、後半に最も伝えたかった事をお話したいと思います。

今回の内容であなたの情報発信を一変できればと思います!

それでは、最後回ということで、いつも以上に張り切っていきましょう!

※説明では「ストーリー」「世界観」「コンセプト」という言葉をほぼ同義として使用しています。その方が伝わりやすいと判断したからです。今後の配信でこれらの違いまで言及できればと思います。

 

ストーリーを使う時代になったけども

前回までの内容を背景とし、

情報発信において世界観やストーリーが重要視され多くの情報発信者の方が

「コンテンツに価値はない!ストーリーに価値があるんだ!」

ということを言い出すようになりました。

ストーリーと世界観は正確には違うのですが、今回はほぼ同じと考え、基本的に[世界観 ≒ ストーリー]ということで話を進めたいと思います。

 

話を戻しまして、

「よしゃ!ストーリーや!」と意気込んだ発信者たちは

ブラック企業に就職した僕はいわゆる社畜となり、平日は寝ずに働いていました。「もうダメだ…」「電車に飛び込めば楽になれるのかな…」と良くない思考が頭をよぎり始めた頃、○○に出会いました。もうどうせこのまま人生が終わるなら…、騙されたと思い○○を購入。すると、なんと本当に稼げたのです。これを機に会社を退職。今ではこんな素敵なライフを送っています。(豪遊している写真)そんなある日、同じように社畜で苦しんていた友人に「なんでお前、変われたんだ?」と聞かれ、僕はそのノウハウを友達に教えました。すると次にその友人会った時には、その友達も会社を辞め、手にはロレックスを付け、足にはルブタンの靴を履き、Sクラスのメルセデスを保有していました。彼の変化を目の当たりにした僕は、この方法をもっと世の中に広げて、全国の社畜を救いたいと思いました!だって、社畜はこんなに苦しんでいるのに社会から評価されない不遇な人種なのですから。さぁ、次に会社をやめるのはあなたです!自由な生活を手に入れたい人は○○を試してみましょう!本来なら☓☓円のところ今なら□□円に値引きしています。しかも1年間の全額返金保証付きです!ただし、保証できる数量には限りがありますので、今から△日後までの販売とさせていただきます。

といったストーリーを使うようになりました。

 

実際にブログやYouTube広告で見たことがあるんじゃないでしょうか。

いわゆる「進○ゼミ」みたいやつです。

 

確かにこれも「ストーリー」と呼ばれるものなのですが、実はこれは世界観やコンセプトとしてのストーリーではなく、 “コピーライティングとしてのストーリー” になります。

多くの情報発信者は “物語口調のストーリ形式によるモノの売り方” がストーリーの全てだと誤認しているのです。

 

それでは、先に話した「世界観としてのストーリー」と「コピーライティングとしてのストーリー」はどのような違いがあるのでしょうか。今回はこの違いを見ていきたいと思います。

 

補足ですが、僕は上記のようなセールスレターをお勧めしません。

「上記のようなセールスレターのどこがまずいのか?」

「どのようなストーリーを作ればいいのか?」

「どのようにしてストーリーを作ればいいのか?」

「どのように活用すればいいのか?」

これから先は、ぜひこのような点にも注目して読み進めてください。きっと疑問は解決されるはずです。

 

ストーリーの使い方を間違えている情報発信者

ストーリーには「世界観としてのストーリー」と「コピーライティングとしてのストーリー」があるということでしたが、

コピーライティングとしてのストーリーの利用は

  • 読み進めてもらいやすい
  • 共感を得ることができる
  • 信用してもらえる

など、割と良い事づくしです。

しかしながら、今回、僕たちが考えているのは「世界観としてのストーリー」です。

 

この両者の違いを理解する上で「STARBUCKS」のストーリー (コンセプト) を考えてみましょう。

STARBUCKSはコーヒーを売るお店ですが、そのコンセプトには『家でも、職場でもない、サードプレイス』というものを掲げています。

 

つまり、STARBUCKSは正確には「コーヒーだけを売る店」ではなく『安らぎの場も売る店』なのです。

 

「家でもなく、職場でもなく、ちょっと一息つくことができる場でコーヒーを飲む」というストーリーがあって、単なる1杯のコーヒーとは違う意味が上乗せされています。

この「サードプレイス」というコンセプトがあるからこそ、スタバ独特の世界観を打ち出すことができているわけです。

 

さらにSTARBUCKSが世界観やコンセプトにこだわっている事が分かるポイントとして

STARBUCKSは「サードプレイス」というコンセプトを維持するために、フランチャイズせず、直営店形式で店舗展開しているのです。

フランチャイズ展開すると、店長に店を好き勝手改造されたり、利益に走った雑な商売をされたりすることがあります。

フランチャイズにより世界観が壊される可能性を危惧したSTARBUCKSは、直営店形式として世界観を維持する方法を取ったのです。

それゆえに、コンビニの100円ドリップコーヒーが流行ったとしても、他のコーヒーショップや缶コーヒーのように大ダメージを受けず、人気を維持することができているのです。

 

つまり、ここで言いたいことは、

情報発信者は自分のコンセプトや世界観を伝えるようなストーリーを持たなければいけないし、描かなければいけない

ということです。

 

確かにストーリー形式で伝える手法はコピーライティングとしてかなり有効で、文章を書く上で必要不可欠です。しかし、情報発信におけるストーリーの本質はそこではないのです。

 

情報を整理しますと、

ストーリーには「コピーライティングとしてのストーリー」と「世界観やコンセプトとしてのストーリー」の2種類が存在し、情報発信者としては前者のよりも後者を本質と捉える必要がある。

そして、情報発信ビジネスでは、ストーリーは単なる話ではなく、自身の世界観やコンセプトを伝えるようなものでなければいけない。

ということです。

 

それでは、ここまでの話を聞いて

「自分が使っているストーリーがどうなんだろう?」

と疑問に思った人もいるかと思います。次はその確認をしていきましょう。

 

あなたの世界観は新しいゲシュタルトを形成しているか?

ここまでは割と一般的な話だったので、聞いたことがあった方も多かったんじゃないかなと思います。

 

さて、ここからが本題です。

 

多くの情報発信者はストーリーを、共感を得たり、読み進めてもらったりするための「コピーライティングのテクニック」として理解していました。

しかし、ディズニーやスタバ、Appleでは「世界観としてのストーリー」を活用することで明らかに共感以外の効果が発生しています。

 

それでは「世界観としてのストーリーではいったい何が起こっているのか?」

それは

『世界観(コンセプト・ストーリー)により付加価値が生まれている』

つまり

『世界観によりコンテンツに新しいゲシュタルトが形成されている』

ということです。

 

  • スタバは「コーヒー屋さん」と「やすらぎ空間」を統合し『サードプレイス』というゲシュタルトを構築することにより新たな価値を生み出しています。
  • ディズニーランドは「遊園地」と「現実を忘れる場所」で『夢と魔法の国』というゲシュタルトです。(ディズニーはその他いろいろな解釈が可能ですね。「映画の世界を体験できる」「子供に夢を与える」「最強デート空間」など、世代や目的により多重構造的にゲシュタルトが構築されています。)
  • Apple製品を買う人は、純粋にパソコンを楽しむだけでなく、カフェでリンゴマークを光らせることに楽しさを生み出していたり、またスティーブ・ジョブズが作り出した製品に触れることが嬉しさになっていたりします(使うことやスペック以外に価値が生まれています。)

 

つまり、情報発信者が作らなければいけないストーリーは

『コンテンツに新しいゲシュタルト(付加価値)を生み出すもの』

でなければなりません!

 

「ゲシュタルトと付加価値」については2日目のこちらの記事でやりましたね!

もしあなたのストーリーとコンテンツの間に新しいゲシュタルトが形成されていないのだとしたら、

それはストーリーの使い方が間違っているか、ストーリーとしてまだまだ甘く、突き詰められていないということになります。

 

先にも述べた通り、現在は、ただのコンテンツに人が集まるのではありません。

ストーリーや世界観と統合されたコンテンツに価値を感じて、集まるのです。

 

だからストーリーも、コンテンツとゲシュタルトを作るレベルに作り込む必要があるのです。

 

つまり、情報発信者として自分が選ばれていないというのは、

付加価値を生み出せるのストーリーや世界観、コンセプトが作れていないというのが最も大きな原因なのです。

 

逆に言うと、

付加価値を生み出すレベルでストーリーや世界観を構築することが、あなたが選ばれる “自己中心的なノマドビジネス” になるのです。

 

そうすることで、

あなたにしかできない発信による充実感を感じられるのと同時に、あなただからこそ提供できる付加価値を生み出すことができているということです。

 

はい!以上で全5回の『自己中心的なノマドビジネスの構築 本質編』のお話は終了となります。

おそらく多くの人がこれまでも自分らしさを出すために「世界観」や「ストーリー」「コンセプト」を打ち出していたと思います。しかし、それはゲシュタルトを構築し、付加価値を生み出すものになっていたでしょうか?

繰り返しにはなりますが、

人はゲシュタルトを構築された付加価値のある世界観に集まります。

 

だから、新しいゲシュタルトを構築するレベルで「世界観」「ストーリー」「コンセプト」を練り込み、それらを体現し、打ち出していく事こそ、あなたが選ばれる『自己中心的なノマドビジネス』の鍵であったということです。

 

今までここまで深く情報発信を考えたことがなかった人もいたのではないでしょうか?

なんとなく世界観が大事とか、ストーリーを使うのが良いとか聞いていた人も、

  • 真の意味でなぜ重要なのか?
  • それにより何が起こっているのか?
  • そしてどのように使えばいいのか?

が分かったんじゃないかと思います。

 

以上が『ノマドビジネスの構築の本質編』として僕がどうしても伝えたかったことです。