個人ノマドが情報発信ビジネスで実践すべきマーケティング
個人のノマドワーカーが実践すべきマーケティング手法について、
有益な情報(コンテンツ)を提供することでマーケティングを行う『コンテンツマーケティング』が基本となっていると考えることができます。
(もちろんDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)であったり、デジタルマーケティングであったり、SNSマーケティングであったり、様々な側面が含まれていますので、1種類のマーケティング手法が使われているというわけではありません。)
コンテンツマーケティングをめっちゃ簡単にまとめると
有益な情報(コンテンツ)を提供することで、
見込み客と信頼関係を築き、購買意欲を高めるという手法
(商品やサービスの売り込みをしないマーケティング)
ということですが、
コンテンツマーケティングに関しては、本ブログで詳細に取り上げているので、お読みでない場合はこちらをお読みください↓
関連記事:個人ノマドワーカーが実践すべきマーケティングを徹底解説!コンテンツマーケティングのやり方
さて、個人ノマドワーカーとしてコンテンツマーケティングを実践していく中で、
たとえば、書籍やネットで紹介されている手法をそのまま実際に個人が実践してもあまり上手くいかないんですね。
要するに
見込み客が商品やサービス購入を考慮するときに、
別に “あなた” からじゃなくていい!
という状況になってしまうんです。
それは逆の立場になって考えてみると直感的に分かるかと思います。
有益な情報を発信している人でも、ネット上の見ず知らずの人の商品を買うのは抵抗があります。
しかも、noteとかの低価格の商品ならまだしも、コンサルやイベントのような高額、もしくは直接関わるような商品やサービスならなおさらです。
たしかにコンテンツマーケティングは個人に向いているマーケティング手法に間違いないのですが、
いわゆる体系化されているものをそのまま個人が利用してもあまり効果的ではありません。
だからこそ、『コンセプト(土俵)』や今回お話する『ノマド向けマーケティング』が必要になるということです。
まとめると、やることは
コンセプト(土俵)を十分に構築した上で
コンテンツマーケティングを利用し、「個人ノマド向けマーケティング」を実践していく
ということです。
そこで、本ページではコンテンツマーケティングをベースに『個人ノマドがどのようにマーケティングしていけばいいのか』を紹介したいと思います。
1. コンテンツ作成で意識すること
上記で、コンテンツマーケティングでは「見込み客をファン化する」という表現を使いますが、
僕自身、あまり「ファン化」という表現は好きではなく、どちらかというと『信頼関係』という方がしっくりきます。
「信頼関係」があるからこそ、自然と自分が選んでもらえるわけですが、
その信頼関係を個人ノマドが築けるように、どのようにマーケティングしていけば良いのか?というのが難しいわけです。
実際、ただコンテンツを作成しているだけでは、自分が選ばれるような信頼関係をなかなか築けないんですよね。
そこで、必要になってくるのが、
『ブランド(ブランディング)を体現する』
ということです。
情報発信ビジネスにおけるマーケティングの前提は『ブランドの体現』にあるんです。
ブランド(ブランディング)を簡単に言うと
『どこで偉そうにするか』
です。
- 偉そうにするか?
- どこで差別化を図るか?
- どこで優位性を示すか?
ということです。
ブランド(ブランディング)は抽象度を上げると “USP” になりますが、
ブランド(ブランディング)は “大衆向けに分かりやすくしたもの” と考えることもできます。
抽象度
❏ 高い:USP
↕
❏ 低い:ブランディング
コンセプトや土俵との違いは、
そこまで詳細に作り込まれたものではなく、コンセプトや土俵に則ったコンテンツをどのように見せるかがブランド(ブランディング)です。
コンセプトの共有をその過程で実践するといった感じです。
「どのようなスタンスで発信をしているのか?」ということですね。
見た目にフォーカスしたざっくりとしたブランド(ブランディング)を設定することで、まぁ一言で言うと「見せ方」ですね。
例)
- 東大生がネットビジネスで稼げるようになりました。
- 海外一流大学研究員が発信する科学に基づいた筋トレ方法
- 海外の起業家やノマドワーカーの英語情報を盛り込んだノマド情報の発信
など。
2. 有言実行・言行一致・ストイックさ演出
ブランドを体現する上で大切なことは
『考え、言葉、行動に矛盾がないこと』
です。
マーケティングにおける「誠実性」を伝える方法です。
まぁ口だけ達者な人はTwitterでもたくさんいますが、すぐにボロが出ますよね?
それは「ブランディングの設定」、もっと言うと「コンセプトや土俵」、それを考えるまでに至った自分の「信念や理念、軸」がないからです。
それゆえブレブレな発信になるというわけです。
【余談】
もちろん発信する中で考えが変わること自体は問題ありません。
たとえば、10年間同じ考えの方がよっぽどヤバイわけですしw
しかし、それが
「自分のパワーアップの過程なのか?」
「ただフラフラしているだけなのか?」
で大きく意味が変わりますよね。
よく【人は螺旋状に成長する】と言われます。
それゆえ歴史は繰り返す、なんて言われたりもしますが、
「螺旋状にステージを上がっているのか?」
「ただ、同じ場所を行ったり来たりしているだけなのか?」
ということですね。
話が猛烈にそれてしまいましたが、
コンテンツを作成する前提として「ブランドを体現する」という考えを忘れないでください。
そしてもう1つ。
『ストイックさが信頼性の向上に繋がる』ということもぜひ覚えておいてください。
たしかに、最近の教育系の発信者ってストイックな方が多く、だからこそ信頼性も高くないですか?
【ブランドの体現】に【ストイックさの演出】を掛け合わせることでより
強力なマーケティングに繋がるということです。
3. コミュニティ・リストの重要性
コンテンツマーケティングで必要なのは「メルマガ・LINE@」のような自分のコミュニティ(=リスト)です。
リストマーケティングという考え方がここで含まれますね。
“江戸商人は火事が起きた時、真っ先に顧客台帳を井戸に投げ込んだ” と言われるほど
顧客台帳(顧客名簿=リスト)はビジネスにおいて大事なものなのです。
コンセプトのPDFでも話ましたが、
インターネットビジネスは『アクセスを収益に変える』だけです。
しかし、それは「アドセンス収入を得る」という意味ではありません。
もちろんアドセンスもアクセスを収益に変えているわけですが、その効率は抜群に悪いです。
収益は「価値提供の変換」という考えからもアドセンスではそこまで読者に価値を提供できていないということがわかります。
訪問してくれた読者や見込み客にメルマガ(LINE@)に登録してもらうことで、こちらからアプローチすることができ、提供できる価値も増えるし、信頼関係も築けるということです。
(もちろん、価値提供ができることが大前提です)
最近ではLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)という言葉も使われるようになってきたことから、コミュニティを持つことがより効果的になるということが一般的な考えです。
顧客生涯価値(こきゃくしょうがいかち、Lifetime Value、LTV)とは経営学用語の一つ。企業にとってある一人の顧客が生涯にわたって企業にもたらした価値の合計を言う。
リストの話をすると、
と感じるかもしれませんが、
服屋やツタヤで使われていたポイントカードなども目的は同じですし、最近流行っているサブスクリプションモデルもリストの延長であって、気づいていないだけで普通にありふれていることです。
また、情報発信ビジネスでは実は違った意味合いを持っており、どちらかと言うと「同じ船に乗る人を集める」という感覚でリストを考えた方が良いです。
【余談】
情報発信ビジネスでは「顧客と従業員の差がなくなる」と言われています。
どういうことかと言うと、
「両者ともに同じゴールに向かう仲間である」ということです。
顧客は顧客であることには違いありませんが、
たとえば、キングコングの西野さんのサロンに入っているメンバーは「顧客」というより「仲間」という表現が似合いそうじゃありませんか?
価値観を共有して、理想を目指して進む同じ船に乗っているクルーと船長といった感じがしますよね。
これは、体験に重きが置かれる時代になったからこそのモデルなのかもしれません。
上記のことから考えるに、
自分の船は、ビジネスのためでもあり、読者のためにもなるような船にしなければいけないということであり、その船を作るのがマーケティングの1つとなるのです。
※僕も4年前から英語に関するメルマガをしており(現在、メルマガ配信ツールの関係で休止していますが)、そのメルマガに加えてノマドに関する発信はこのLINE@が『船』になっているというわけです。
というわけで、コンテンツマーケティングでは船に乗ってもらい、読者を巻き込んだ体験型のマーケティングになるということです。
4. 場のエネルギーを上げる
自分の船を構えた後、もちろんコンテンツを作成・提供していくわけですが、そのときの気持ちとしては「場のエネルギーを高めていく」イメージです。
簡単にいうと、盛り上げるということですねw
コンセプトを共有した仲間と一緒に目指すべき方向があるわけです。
そのメンバーが
「これで僕もできそうや!!!」
「よっしゃ!おれもやったるで!!!」
と思ってもらえるようなコンテンツを作成する必要があります。
いきなり抽象的な話になりましたが、
- コンテンツを作成している時にテンションが上がっている
- 完成時にめっちゃ良いのできたと感じる
- 早くこれを渡したい
このように思えるものがそーゆー類のコンテンツになります。
5. コンテンツの作成方法
基本的に情報発信ビジネスのコンテンツは「情報」です。
有益な情報を提供する中で、
- ネタがパクられた
- ネタが尽きた
となるかも…、と心配になるかもしれませんが、
基本的にコンセプトがしっかりしていれば、そんな心配は要りません。
そこには自分やコミュニティ独自のコンテクスト(ストーリー)が載っているからです。
マーケティングにおいてもコンセプトの重要性が実感できますね。
6. 良いコンテンツとは?
では「良いコンテンツとはどういうものなのか?」
これは、メルマガやコアメンバーに提供するコンテンツだけでなく、ブログ記事やSNSのツイートなどすべてのコンテンツに当てはまることですが、
一般的に、そのコンテンツを読む(入手する)ことで『読者の行動に変化を及ぼすもの』が良いコンテンツとされています。
- 習慣が変わる
- 試しにやってみる
- やらなくなる
このような行動を促すのが良いコンテンツということですね。
それ以外は基本的に発信者の「自己満コンテンツ」と僕は考えていますw
おまけ:情弱・低学習意欲人間の対策(ターゲティング)
ざっと要点をまとめて書きましたが、
以上が個人ノマドが実践すべきマーケティング手法になるわけですが、最後におまけとしてターゲティングに関する話をば。
情弱から金を巻き上げたいと考えている人を除いて、
情弱や学習意欲の無い人間をターゲットにしたいと思っている人はいません!
さらに言うと、基本的にコミュニティに入ってもらう必要もないと僕は考えています。
それは、場が乱れるからです。
ルフィが誰でも仲間にしているわけではないのと同じですね。
しかし、昔ながらのマーケティング本には、
「最初は依存心の強いひとを集めたとしても、教育していく過程で変わるのでなるべく入り口を広くしておき、そこから価値観の合う人だけを抽出していく」
と書かれていることもあります。
確かに間違ってはいないのですが、
基本的にそのような人が共感している時点で発信内容を見直す必要があると考えてください。
それでも、どんなコミュニティにも変わった人がいるのも事実で、ある程度入ってくることは仕方がないことです。
ただ、そのような方の対処に精神が削られるのも勿体ないですね。
そこで、僕が行っている対策としては
基本的にメルマガやLINE@で配っているコンテンツの多くを『テキストベース』にする
ということです。
特に先にお配りした「コンセプト(土俵)の作り方」の文量はそれなりに多く、
「いきなりなんちゅう量を読ますねん!」と思ったかもしれません。
実は、
「意欲が高い初期の段階で、この程度の文量で心が折れるようではこの先うまくいかないよー」
という意味も込められているというわけです。
基本的にテキストベースとすることである程度の民度を保つことができます。
(これはTwitterやYouTube、ティック・トックのコメント欄の見ればなんとなく実感できます)
学習意欲の低い人はテキストベースの段階で「この人は不親切だ!」と離脱する傾向にあります。
確かに音声にする方がメンバーに優しいとは思いますが、
全体の熱量が下がってしまっては意味がないので、僕はテキストでも多く発信をしています。
動画の時代のテキストの活用法の1つということですね。