今回は、情報発信において、ハブメディアを作った後に持つべき自分の「コミュニティ」についてです。
最近は、比較的、多くの人がハブメディア(ブログ)を持っていますね。
ということは、このコミュニティを持つかどうかが「情報発信者」と「ブロガー」を分ける1つの特徴とも言えるわけです。
コミュニティは胡散臭い?
いつからでしょうか?
「コミュニティ」という言葉に少し胡散臭く覚えるようになったのは。
例えばコミュニティビジネスと聞くと、「ネズミ講かな」って思う人もいますし、「宗教チックやな」と感じる人もいるかと思います。
だから、あまりコミュニティという言葉を使いたくはないな、というのが正直なところですが、コミュニティに代わる言葉も他にないので、しゃあなし使っているところはあります。
しかしながら、コミュニティ自体が悪いものでは決してないですよね。
だって、学校もコミュニティですし、言ってみれば家族だってコミュニティの1つです。
ある共通の目的・理念・意識の元に集まっている人はなんでもかんでもコミュニティになりえるわけです。
そんな胡散臭いものとご認識されがちなコミュニティですが、情報発信においてもコミュニティってめちゃくちゃ大事な意味をもつんですね。
だから僕もメルマガで『ONESEL』を運営しているわけですが。
というわけで、今回は「情報発信における自分のコミュニティを持つ利点・意味・意義は何なのか?」についてのお話です。
コミュニティが提供できるもの
情報発信をするのであれば、コミュニティは必要不可欠なもの、と僕は考えています。
それは、『提供できる価値が圧倒的に違う』からです。
コミュニティ化することで、メンバーに大きな価値を与えることができます。
これがコミュニティを持つ理由なんです。シンプルですね。
ではなぜ、コミュニティは大きな価値を提供できるのでしょうか。
価値はゲシュタルトにあり
基本的な考え方として
物事の価値はゲシュタルトにあって、新しいゲシュタルトが生まれることで新しい価値が生まれる
ということです。
抽象度の低い所でバラバラなものが、抽象度の高い所で統合され、1つのものになる。それがゲシュタルトです。
当時、画期的な発明として一世風靡したSONYのウォークマンを例にとって考えてみますと、
ウォークマン = 音楽 ✖ ポータブル
という新しいゲシュタルトが生まれたことで大きな価値となったわけです。
新たなゲシュタルトが生まれ、それまでできなかったことが可能になる(=外で音楽を聴く)
それが「付加価値」の基本的な考え方です。
(もしかして、ウォークマンってもう古い話なんですかね・・・)
さて、気を取り直して!
これは物質的な商品だけでなく、「情報」における価値の考え方も同じです。
たとえば、この季節、「日光浴」は気持ちいいものですよね。
体は、太陽を浴びると体内でビタミンDを産出します。(ビタミンDは骨の形成に役立つとされています。)
ここに「日光浴」と「ビタミンD」に新しいゲシュタルトが形成され、情報の価値が生まれました。
→「日光浴 ✖ ビタミンD」のゲシュタルト
また、日光を浴びるとセロトニンという物質が産生され、セロトニンは抗うつ効果をもつと言われていることから、日光浴は鬱予防に有効と考えられています。
→「日光浴✖ 抗うつ」のゲシュタルト
さらに朝に日光を浴びて産出されたセロトニンは、夜にはメラトニンに変わるため、睡眠の質を向上させると言われています。
→「日光浴 ✖ 睡眠」のゲシュタルト
このように日光浴の情報にどんどん付加価値を見出している、というわけです。
また、ブランドなんかもそうです。
「シャネル」というゲシュタルトを持った商品だからこそ、鞄やら服やらが高額で売買されるわけです。
価値の基本がゲシュタルトにある、ということですが、
コミュニティは「ゲシュタルトを共有した集団」
ということになります。
逆にいうと、ゲシュタルトをより強く共有することができる手段がコミュニティということにもなりますね。
たとえば、僕のコミュニティの場合、
「英語 ✖ ノマド」のゲシュタルトを共有した集団ということになりますが、
コミュニティに入ることで、さらにゲシュタルトを強く感じるようになったはずです。
いわゆる「コミットメント」ですね。
だから、コミュニティという言葉に宗教チックな印象を持つのも仕方ないことなのかもしれません。
宗教はゲシュタルトを共有した集団の代表例ですからね。
まぁ、学校だって、部活だって、家族だって、ゲシュタルトを共有した集団である、ということには変わりないことなのですが。
『場』の重要性
もう1つコミュニティの重要な点としては『場』を形成することです。
「場」というと、電場や磁場のような何かしら作用している場所のことを言いますが、
コミュニティも1種の「場」として作用するということです。
これはゲシュタルトを共有したことによる『コンフォートゾーン』の作用です。
コンフォートゾーンは『居心地の良いレベル・階層』のことですが、
これは他の人と作用し合い、引き上げたり、引き下げたりします。
簡単にいうと、
会社にいる人が会社を辞めにくいのは、会社員というコンフォートゾーンを共有しあっているからですね。
「独立」というコンフォートゾーンに移行しようとした人に対し、多数の「会社員」というコンフォートゾーンが作用し、引き戻しの原理が作用するからです。(※独立と会社員の優劣はありません)
しかも、この引き戻しの原理は、ほとんどが無意識で作用します。
なんとなく会社の帰りに同期と居酒屋に寄って飲んでいたら盛り上がった。その結果、もう少しこの会社にいてようかなと思うようになった。こんな感じにです。
つまり、人と人とは作用します。同じものが集まり、違うものは同調するように作用する。
他にも、誰かが落ち込んでしまった場合にその人を引き上げてくれる作用もあります。
「ちょっとダラけてきたなぁ。」「欲望に負けそうやなー」
そういった場合に、目標を見失わずに頑張ることができるのもコンフォートゾーンによる引き上げ作用ですね。
大学生の彼女・彼氏を持っている受験生の受験がうまくいかないことが多いのは、受験生というコンフォートゾーンと大学生というコンフォートゾーンが異なるから、勉強に集中できなくなるからです。受験生は受験生同士にいた方が良いということです。
以上のように、コミュニティという形を取ることで、メンバーがより高い目標を達成できるようになるというわけです。
同じ目標をもった者同士がお互いを引き上げ合い、理想に近づくことができるようになる、これが本来のコミュニティの姿です。
コンフォートゾーンという意味でもメンバーに与えることができる価値が膨大になるのは自然なんですね。
循環が起こる
コミュニティを運営していると、提供した価値に対して何かしらのフィードバックを受けることができます。
これは1種の価値の「お返し」になっています。
だって、そのフィードバックがあるおかげで、運営側は良かった点、悪かった点を認識することができ、より良いサービス・情報を提供することが可能になるわけですから。
この循環がコミュニティ全体の利益となる一方で、循環を起こしながらみんなで理想に近づいていく、というのが健全なコミュニティの状態とも言えるわけですね。
いつコミュニティを作るか?
では、情報発信を始め、ハブメディアも作った。次はコミュニティを作る段階になったけど、度のタイミングで作ればいいねんっていう話になりますが、僕は「初めから作っておいて良い」という考えです。
というのも、僕自身ブログとほぼ同時にメルマガを始めましたし。
このように考える理由には、
共感してくれる読者の方はどのタイミングでも現れるし、むしろ始めたての頃 って結構集まる。
メルマガを設定しておくと、ブログなり、SNSなり、そしてメルマガなりと、情報発信のモチベがクソ上がる。
ということが挙げられます。
結局、どのタイミングが良いというのはありません。
機会なんてめぐり合わせですよね。
むしろ、設置していなくて、そのまま二度と現れてくれないというの方が多いです。
だから、どうせコミュニティを作るつもりであるのであれば、最初から作っておくのがベストというのが僕の考えです。
そして、メルマガを作っておくと、1つの情報発信のマイルストーンがメルマガ登録してもらうことになります。
しかも、読者の人数はちゃんと数字になって現れます。
だから、めちゃくちゃやる気が起きるんですよね。
もちろん、雑に集めればよいというわけではありませんし、人数の以外の部分を蔑ろにしていいわけでもありません。しかしながら、やはり共感してくれる人の数が増えるというのは嬉しいものです。
自分の情報発信を最初からブーストをかけるという意味でも、メルマガ等は初めから(なる早で)設定しておくのがよいと思います。
まとめ
以上が僕が考えるコミュニティという形態の利点でした。
近年では、ネガティブな印象を持たれガチなコミュニティという言葉ですが、
運営の仕方を間違えなければ、コミュニティ全体の価値はぐーんと上がるものです。
情報発信においても、提供する価値のことを考えれば、絶対に持っておくべきですね。
僕がメルマガやLINE@が必須であると言っていたのはこういった理由があったからというわけです。
まぁどんな形態であれ、コミュニティを持っておきたいところですね。
実際、コミュニティ(メルマガ)を作るってめっちゃムズそうな印象を持ちますが、実際は案外、簡単に作ることができます。具体的なコミュニティ(メルマガ)の作り方はこちらの記事で紹介しているので、参照ください。
というわけで、今回の内容は以上になります。
今回も最後までお読み頂き、有難うございました。
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