こんばんは。okamotoです。
記事の下書きが消えてしまって配信が遅くなってしまったということで、過去最速のはやさで本題に入りたいと思いますw
前回まで、『最高の人生の見つけ方』に出てくる『棺桶リスト』にフューチャーして、
「人生観」と「やりたいこと」を一致させるヒントを見てきました。
カンタンに振り返っておくと、
- 死期を意識すると人間は経験にお金を時間を使うようになる
- 経験の価値は年齢によって変動し、平等ではない
- 歳を重ねると生き方から死に方に変わるタイミングがある
- 生き方よりも死に方の方が自分の価値観が体現される
- 人間は棺桶リストを実行するために生きている
- 棺桶リストが消化できないような人生のコンセプトを持つな
- 死(締切)があるから充実感が生まれ、人生を謳歌できる
- 棺桶リストを実行するには負荷がかかり、戦略が必要である
てな感じです。
『棺桶リスト』に関して言うと、予告していた通り、
やっと今日から応用編を話すタイミングがやってきたということですね。
で、何について話すのか?ということですが、一言で言うなら、
棺桶リストを実行するから自分のコンフォートゾーンが上がり、人生の抽象度も上がる。
ということです。
虫の良い話にも聞こえますが、余裕で真理です。
Contents
棺桶リストはコンフォートゾーンの外側にある
『棺桶リスト』に書かれている内容というのは基本的には “あなたのコンフォートゾーンの外側にある” ということは前回、話した通りです。
前回の記事:『会社のモブキャラ人生から “充実感” と “満足感” を獲得していくって話。』
しかも人間は自分のコンフォートゾーンの外側にあることは、何かと言い訳を捏造し、やらない理由を見つけ出す性質を持っています。
クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)ってやつですね。
要するに、僕らはやらない言い訳をでっち上げる天才なわけです。
だからコンフォートゾーンの外側に出ることは難しいとされるし、しかも自分の体感としては外側に出ないことを良しとしているから現状に留まるという選択が合理的であるとさえ考えます。
しかしながら、死ぬときや死を意識した時にはその思い込みが外れるから、人生の終わり頃にはちゃんと後悔するというメカニズムになっているということですね。
まぁ、だから『棺桶リスト』っていうのは実行されずに死んでいく人がほとんどになるわけですが、
映画でもモーガン・フリーマンは『棺桶リスト』を実行するのは夢物語だと、棺桶リストをゴミ箱に捨ててしまいます。
それをジャック・ニコルソンが拾い上げて「やろうぜ!二人ならできる!」とモーガン・フリーマンを引き上げたわけです。
ガチガチに固まった会社員マインドのモーガンのコンフォートゾーンをジャック・ニコルソンがぶち壊したってことですね。
だから、ちゃんと引き戻し現象も起こっていますよね?
“妻からの猛反対” です。
でも、ジャック・ニコルソンの破天荒さが、これまで自分を犠牲にし、家族のために身を粉にして働いてきた自分の価値観を思い出させてくれ、その結果1つめの棺桶リストを実行すべく旅に出たわけです。
妻の反対を押し切り、実行することができるようになったのは『人(ジャック・ニコルソン)』の存在があったから。
前回、話しましたよね?
障壁には『お金』と『時間』と『人』がある。
人があればできるというのは、人間は “環境の生き物” だからです。
環境がなければ何もできません。
自分のコンフォートゾーンに外側に出るには環境設定が鬼ほど大事だし、棺桶リストを実行するにも自らその環境を作っていく必要があるということです。
棺桶リストを消化すると人生の抽象度が上がる
棺桶リストはコンフォートゾーンの外側にあるということはわりとイメージしやすいですが、
「人生の抽象度が上がるってどういうことやねん?」
と考える人も多いと思います。
というのも、『棺桶リスト』に書かれたことって抽象度が低い願望というイメージがあるからです。
たしかにわりとありふれた、大学生みたいなリストになるのがほとんどだと思います。
「今さらこれらをするのって意味があるのか?」
と考えるかもしれませんが、
「あるでー!」ってことなんです。
むしろ、やることの意味を考え出すことが後悔の原因だし、おっさんを理由としたクリエイティブ・アボイダンスになっています。
じゃぁ、逆になんで「抽象度が低い」とか「欲望フェーズじゃないの?」とか、そういうイメージが持ってしまうのかと言うと、
経験の価値を信じられていないから
です。
この表現は以前も話した『DIE WITH ZERO』という本から引用していますが、
時間が未来から過去に流れるとしても、僕らは過去の経験をベースに思考するし、行動するので、どんな経験でも実行する前後では人間が変化しています。
抽象度はいろんな経験を統合することで上がっていくもんなんで、人生の経験力が高い方が人生の抽象度が上がっていくということです。
それに歳を取ってきたからと言って、無理やり崇高な思考をしようとする必要はありません。
僕もそういう時期がありましたが、何も経ていないのに、無理やり崇高な思考をしようとしている時点でズレていたってことですw
それはコンセプトメイクのためのコンセプトをしているのと同じ現象です。
少しずつ背伸びしながら次第にそうなっていくのが自然なわけですから。
無理やり抽象度を上げようとするから、また自分の軸を見失ってモブ化が進行するんです。
経験すればちゃんと人生の抽象度も上がっていく。
それが経験値の威力です。
映画でも棺桶リストを消化することで人生の抽象度が上がっていった
映画『最高の人生の見つけ方』でも、棺桶リストを消化するごとにちゃんと二人の人生の抽象度が上がっていっています。
映画の中での『棺桶リスト』を復習しておくと、こんな感じです。
【棺桶リスト】
- 見ず知らずの人に救いの手を差し伸べる
- 泣くほど大笑いする
- 荘厳な景色を見る
- マスタングを運転する
- スカイダイビングする
- 世界一の美女にキスする
- タトゥーを入れる
- ピラミッドを見る
- 万里の長城をバイクで走る
- (ライオンを狩る)←消された
- 香港に行く
- 娘に会う(最後に追加される)
二人が最初に実行したのは “スカイダイビング” です。
ジャック・ニコルソンは余裕そうですが、モーガン・フリーマンめちゃくちゃ怖そうでしたね。
でも、スカイダイビングをすることでモーガンのタガが外れます。
引き戻し現象を克服し、既存のコンフォートゾーンを脱出した瞬間です。
ここからはモーガンも楽しそうに棺桶リストを消化し始めます。
マスタングなんてむしろジャックよりも危険な運転をするくらいノリノリでした。
でもその一方で、調子に乗っても自分の価値観は見失ってはいません。
ジャック・ニコルソンがタトゥーを入れても、モーガンはタトゥーを入れませんでした。
「コンフォートゾーンの外側であること」と「自分の価値観を体現する」が必ずしもイコールではないということです。
また、『棺桶リスト』を消化すると、やらなくてもいい経験も見えてきます。
ライオン狩りはやらないくてもいい、ということが分かったのででしょう。
消されていました。(確か。)
棺桶リストを消化することで自分の価値観が洗練されるされるし、抽象度の低い棺桶リストは不要やなと分かるってことです。
二人は楽しそうに会話をする中で、ジャック・ニコルソンが娘と仲違いしていることが発覚します。
そこでモーガンは「娘に会う」という項目を棺桶リストに追加しますが、ジャック・ニコルソンは猛反対します。
その一方で、ジャックはジャックで、モーガンの妻から「夫を返して」と電話を受けたことで、モーガンに帰るように説得しようとします。
結果的に、女性までセッティングしてモーガンを帰る気にさせることに成功しました。
ただ、帰る途中に、次はモーガンがジャック・ニコルソンに内緒で秘書に娘の家を探してもらい、ジャックを家の前まで連れて行くということをした。
お互いがお互いのためを思って行動しているわけです。
でも結果的には、ジャック・ニコルソンとモーガンは喧嘩別れという形になってしまいました。
旅を終え、妻のもとに戻ってきたモーガン(カーター)は同じ人物か?
喧嘩別れとなったが、モーガンは妻の待つ家に帰り、ジャック・ニコルソンは再び一人暮らしを満喫する生活に戻りました。
ここで、注目すべきはモーガンと妻の仲が以前よりも深くなっているところです。
学生時代にできちゃった結婚をしたモーガンは沢山のやりたいことを諦め、自分を犠牲にしながら家族を養ってきました。
それが当たり前であったが故に、夫婦の中は冷めてしまったのです。
だから、旅に出ることを妻に反対された時に、これまでのようにやりたいことを我慢していたら、モーガンも妻も、お互いに向き合うことができずに余生を過ごすことになっていたはずです。
だから、反対を押し切って旅に出たことにより、結果的には、旅に出ずに余生を過ごしたよりも明らかに深い仲になることができたんです。(そこから男女の仲もちょっと盛り上がっていましたがw)
一方で、ジャック・ニコルソンの方は前みたいに一人生活を謳歌することができなくなっていました。
妻と向き合ったモーガン
娘と向き合わなかったジャック・ニコルソン
これまでも対照的に描かれていた二人ですが、ここでもわかりやすい対比構造になっているわけです。
ちゃんとやりたいことに向き合うことで抽象度が爆上がりする
結局、モーガンとジャック・ニコルソンが再会するのはモーガンの癌が脳に転移していることが分かり、手術をする直前でした。
そこでモーガンはジョークを言って二人で笑い、『泣くほど大笑いする』にチャックを入れました。
時間は “長さ” ではなく “密度” であるということですよね。
密度の濃い時間が二人に友情が生み、腹の底から笑いあえる仲になることができていました。
ただ、これが二人で実行した『棺桶リスト』の最後の項目になりました。
手術前にモーガンはジャック・ニコルソンに『棺桶リスト』の続きを託しました。
「水の流れに身を任せるのだ」
という手紙と一緒に。
その手紙に勇気をもらい、娘を尋ねるとそこには孫娘がいて、ジャックは孫のほっぺにキスをして『世界一の美女(←孫)にキスをする』の項目にチャックを入れました。
そしてジャック・ニコルソンはモーガンの葬式で挨拶をしました。
「病室で全くの見ず知らずだったモーガンは自分の命の恩人だ。彼に救われた。」
そう挨拶をすると『見ず知らずの人に救いの手を差し伸べる』にチェックをつけました。
その後、ジャック・ニコルソンも亡くなり、二人の遺灰は秘書によってエベレストの頂上に置かれ、最後に秘書が『壮大な景色を見る』にチェックを入れて映画が終わるというわけです。
映画では分かりやすく『棺桶リスト』をクリアするごとに抽象度が上がるということを描いてくれています。
- スカイダイビングを飛ぶ
→コンフォートゾーンをぶち壊す - タトゥーを入れる
→価値観じゃないことはしない - マスタングを運転する
→子供の頃からの憧れを実行する - ライオンを狩る
→不要だと分かる - ピラミッドを見る
→ジャック・ニコルソンが娘と仲違いした理由を聞く - 万里の長城をバイクで走ると香港に行く
- 美女からエベレスト登頂の話を聞き、モーガンが帰ることを決める
- ジャック・ニコルソンに娘に会わそうとして失敗する
- 泣くほど大笑いする
→最後に二人が親友として腹の底から笑う - 娘に会う
- 世界一の美女にキスする
→孫娘のほっぺにキスをする - 見ず知らずの人に親切にする
→ジャックが葬儀でモーガンに救われたと話す - 荘厳な景色を見る
→秘書が遺灰をエベレスト頂上に置く
すごくきれいですね。
まぁ映画ですからw
でも、実際に経験値というのはこういう作用をもたらせてくれます。
経験値はあなたに蓄積され、その経験値が次のあなたを作ります。
これが『経験のちから』であって、『経験が人を作る』ということです。
はい!ということで、
話の切りも良いですし、文量的にもええ塩梅になってきたということで、
今回の内容は以上にしておきます。
次回の内容は、経験をベースに人生を展開していく話をして、棺桶リストについては最後にしたいと思います。
楽しみにしておいてください。
それでは、また!
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