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インターネットビジネスの学習は
すぐに「迷子」になる

こんにちは。okamotoです。
情報発信者やインフルエンサーが増えたことで、
「逆に行動できない」
「すぐに稼げなくなった」
ということが起こっています。
この理由については以前も話しましたが、
インフルエンサーのポジショントーク合戦
ですね。
「もうこのおっちゃん、ポジショントークだけで内容ないですやん!」
という人もいてるのも事実ですw
ただ、その人はポジショントークや大衆扇動がうまいので、それはそれで1つの能力として認めざるをえないです。
が、そのポジショントークによって自分が何を得られて、何を失っているのかを理解しておく必要がありますね。
また、ポジショントーク自体は、悪者であるというわけではないので、うまく使いこなせるようにもなっておきたいところです。
というわけで、本編に入っていきましょう!
「ビジネス迷子」にならない方法

ネット業界では、ポジショントークが死ぬほど多いんです。
別にそれは悪気があってポジショントークまみれな状況を作り出しているわけではなく、
(中には悪意がある人もいるのも確かですが…)
自分の信念やコンセプトを伝える上で少なからずポジションを明確にすることが必要なんですね。
その人の主義・主張をちゃんと伝える方法として使われている一方で、
その弊害として、
ビジネスが初心者な人にとって、
『自分の立ち位置がわからなくなる』
という現象の原因になりえているわけです。
まぁ簡単に言うと「迷子」になるんですね。
ただ、初心者がポジショントークにより「ビジネス迷子」になる理由は簡単で、全体像が把握できていないからなんです。
抽象度の低い具体的な視点ばかりを身に付け、高いところから全体を見下ろすことができず、結果的に、ビジネスのゲシュタルトができていないということです。
数学の公式に当てはめて問題を説いているだけで、問題や公式の本質が理解できていない状態ですね。
「では、実際にビジネスを学ぶ上でどうすればいいのか?」
それは最初にざっくりとゲシュタルトを作ってしまう事です。
一本の筋を通すって感じですね。
これだけやと意味不明かもしれませんがw
ゲシュタルトってよく『1本の木』に例えられることがあります。
「木が成長し枝葉を伸ばしていくこと」と「頭の中でゲシュタルトを作っていくこと」が構造的に非常に似ているからです。
木の幹や葉、枝など、木そのものが「自分の理解できている範囲」、つまりゲシュタルトです。
そして、木以外の部分が「自分が知らない部分、理解できていない部分」になります。
さらに、木をその他の境界部分、つまり木の表面積が「自分がわからないと認識できる部分」です。
木は成長すると表面積がどんどん増えます。
つまり、
ゲシュタルトを作れば作るほど
『自分の知らない/分からないと実感する領域』が増える
ということです。
だから、勉強ってすればするほど自分の無知に気づきますよね?
逆に、全く勉強しない人は、木の表面積も少ないので、自分の無知さに気づかないのです。
少し話がそれましたが、
では、ビジネスのゲシュタルトを作るにはどうすればいいのか?
まずは、木の幹を伸ばす、つまりざっくり全体像を把握するということをしてあげるのです。
枝葉は後でいいんです。
たとえば、岡田斗司夫さんは、ある分野の勉強をする時、とりあえず入門書を10冊くらい読んでみるということをするといいます。
入門書を10冊くらい読むと、すべての本に書かれている普遍的に大事な部分、つまり木の幹が何であるかを理解できるんです。
「全てのことに書かれていること」と「一部の本にしか書かれていないこと」を把握することで、
幹と枝葉を区別し、全体像を捉えることができるということです。
本当はインターネットビジネスでも同じことをすべきなのですが、
インターネットビジネスの場合、ここに強烈なポジショントークが介入していて、全体把握の邪魔をします。
発信者は自分の発信に共感して欲しいわけですし、自分のコミュニティに入って欲しいわけですから。
なかなか他のジャンルのように全体像を把握するのは難しくなっているということですね。
特に、有象無象が増えたことで、
そもそも本人がビジネスの本質的な部分を理解していないことから、
枝葉しか発信できない人も急増している、わりとカオス期でもありますw
また、古参の有名で、実力のある人はもはや表に立つ必要がないため、余計にビジネスの幹を学ぶ機会が減ったんじゃないかなと個人的には思っています。
だから、まずは全体像を把握する、一本の幹を通すような内容を学ぶ必要があると考えています。
そのためのコンテンツがノマド集落の特典コンテンツにもなっているわけですね。
メンバーの人はご存知だとは思いますが、正しくネットビジネスで迷子にならないための地図なんです。
この話は、ノマドがビジネスを構築する上で直接関係があるわけではありません。
しかし、昨今の情報で溢れている環境では、すぐにインフルエンサーにインフルエンスされてしまいます。
それが悪いことだとは言いませんが、
自分の目的を見失うことだけは絶対にしてはいけません!
そのためにも、迷子にならずに合目的的に動いて行きましょう!
インターネットビジネス業界
を俯瞰する
&ポジショントーク

今更ですが、
「ところでポジショントークって何?」
という人は下の音声をお聞き頂ければと思います。
僕が過去に「ポジショントーク」について話している時の音声です。
※BizCamp『オウンドビジネス大百科』は、ノマド集落にて教科書的に使っている無料コンテンツです。
ざっくりポジションを決めよう!

以上の事を踏まえて、僕たちが情報発信をするときにどうしていけば良いのか?
対象としては、
- 自分の発信に統一感がなくなってきている
- 固定の読者がつかない
- リストが取れない
- 反応がもらえない
- フォロワーが増えない
などの問題点を解決するためにまずはやっておきたいことですね。
それが「ざっくりポジションを決めよう」というものです。
なぜなら、これらの問題は何についての発信か分かりづらくなっている場合が多いからです。
ポジションというと、
他者と差別化を図るために
業界で空いている椅子に座れ!
的なイメージをすると思います。
この考えはもちろん大事です。死ぬほど大事です。
ですが、
ここではそこまで戦略立ったものを考えるんじゃなくて、
現段階ではまずは「ざっくりとポジション決めよう!」ということです。
ずばり、あなたと言えば何ですか?
の質問に答えられそうですか?
「自分が何をやっている人なのか」が曖昧になってしまっていませんか?
「結局、自分って何の発信をしているのだろう?」
と迷子になっていては、読者さんも付きません。
あなたが何をしているのか分からなければ、読者はあなたをフォローする理由がありませんので。
読者さんの興味に合致することを発信している事を知ってもらうためにも、
「自分は何をしている人なのか?」を自分ではっきりさせる必要があるということです。
一本の軸を通すイメージです。
もう既に何かしらの発信をしている人にとっては「ジャンル」に近いなと感じるかと思います。
「僕は●●の発信をしています」
「私を言えば●●です」
と言える『●●』を決めようということですので。
ゆくゆくは「●●と言えば僕(私)」と言ってもらえるような存在を目指していくということです。
そして、できれば「●●」はジャンルよりも少しだけ具体的な方が好ましいです。
現段階で具体的に決めにくければ、今回のワークでは「ほぼジャンル」でも大丈夫です。
たとえば、
ジャンル:英語
→ ポジション:TOEIC満点からの実用英語について
ジャンル:筋トレ
→ ポジション:(東大卒)科学に基づいた筋トレや栄養学
ジャンル:インターネットビジネス
→ ポジション:セネガルのノマドワーカー
ジャンル:ナンパ
→ ポジション:マッチングアプリの使い方が1番うまい
「ん?これ、合ってるんかな?」と思っても大丈夫です。
どうせ後々修正していくことになりますのでw
まず考えてみることが大事です。
しかし、いざ考えてみると、あれもこれもってなってしまっている事に気づきます。
簡潔かつシンプルに言い表せないのであれば、統一感のない発信になっている可能性があります。
多くの要素を取り込みたくなる気持ちも分かりますが、
まずは一点で結果を出すことを目指してください。
そして、考えた上で、
情報発信がうまい人、人気が出ている人を観察してみてください。
彼らは「●●」の部分が比較的わかりやすくなっていると思います。
「彼といえば●●の発信」と言いやすい人ほど認識されやすく、
ターゲット層にメッセージが届きやすい状態になっているということです。
調べ物をする時に、彼の発信を見ればええや!って思えるということです。
たとえば考えてみてください。
- 「SEO」について知りたいと思えば誰を思い浮かべますか?
- 「インサイドセールス」を学びたいと思ったら?
- 「人生をおもろくしたい」と思ったら?
- 「TOEICで満点が取りたい」と思ったら?
- 「中国」について知りたいと思ったら?
- 「日常英会話」を知りたいと思ったら?
全てじゃなくても、誰かしらを頭に思い浮かんだんじゃないでしょうか?
自分はそこに入れるような「●●」というキーワードがあるでしょうか?
「●●」というキーワードが思い浮かんでもらえるような発信ができているでしょうか?
そんな人になれるよう「●●」をまずは考えてみましょう!
※有名だけど「●●」がないという人もいますが、
(もちろんいろんなパターンがありますが)
みんなが認める圧倒的実績がある場合が多いです。
やはりどこに行っても実績やコンテンツ力というのは強いということですね。
- リストマーケティングで年収3億
- 東大生起業家で月収500万安定
- 日本語も英語も大卒レベルのバイリンガル
- 偏差値30から現役東大合格
- インターハイ優勝
あなたに(客観的、一般的に言って)圧倒的な実績がある場合は、それを今回のポジションに設定しても大丈夫です。
ということで、今回のワークはあなたにとっての「●●」を考えるということものです。
[今回のノマドワーク]
あなたと言ったら何ですか?
「●●」と言えばあなたですよね?
P. S. 補足説明
本内容は、過去に僕が運営するLINE@『ノマド集落』にて配信した内容の一部改変版です。
最新コンテンツはこちらからお読みいただけます。
『PC1台、好きな場所でノマドする』をテーマに配信していますので、ノマドとしてビジネスを構築したいという人ぜひお読みください。
音声の書き起こし
はい、こんにちは。okamotoです。
今回は、オウンドビジネス大百科のフォローアップ第1回目ということで、画面に向かって1人で話していきたいと思います。
えー、こちらですね。今回はこの中の「1.オウンドビジネスの歩き方~インターネットビジネス編~」のパートについて話していきたいと思います。
どうですかね?動画を聞いてみましたか?
ここでは、インターネットビジネス業界全体の話や勉強の仕方などの話がされていましたが、話の中で具体的な9種類の稼ぎ方についても言及されていたかと思います。
初心者の方には、それぞれの種類のビジネスの中身っていうのは少し難しく思えたかもしれませんが、この段階ではざっくりの理解で大丈夫ですので、だいたい理解したわっていうくらいまで繰り返し聞いて頂ければと思います。
また、この中のビジネスの何個かについて、具体的なところが後のパートでも出てくるので、そちらのパートの説明の時に一緒に確認していけたらと思います。
で、パート1の内容は導入的な意味合いがありますので、僕もイントロ的な話になってしまうんですが、まぁただ、何かしら新しく学べる内容や知識を付け加えて、お話できればと思います。
ということで、今回のテーマは、「インターネットビジネス業界を俯瞰する」ということと「ポジショントーク」の2つについて話していきたいと思います。
では、まず前半の「インターネットビジネス業界を俯瞰する」ということについてですが、動画を見た人はもう知っていると思うんですけども、パート1自体が『インターネットビジネス業界の全体像の把握』が目的になっています。
ということで、僕の方からは
「なぜこんなことをいなければいけないのか?」
「どういうメリットがあるのか?」
「何の役に立つのか?」
みたいな、そういうところを話していけたらと思います。
で、また、インターネットビジネスの「業界の流れ」については、僕と玉井くんの対談1で詳しく話しているので、まだ聞いていないっていう方はそちらもお聞き頂ければと思います。
リンクはどっかに張っておきます。↓
では、さっそくですが、

「全体像を把握する理由・目的は何なのか?」ということですが、まず第一に『自分の選択肢を広げる』っていうやつですね。
ほとんどの場合、副業って最初に出会ったものに手を出して、それを続けていくということをしがちだと思うんですが、てか、まぁほとんどそうですよね。
で、そのあと、そのビジネスを続けていって、ここで、たとえ違うことした方がええんとちゃうかなって思ったとしても、これまでの投入してきた時間や労力が勿体無いと感じたり、まぁ自分のしている事を美化したいという気持ちもあったりで、なかなかビジネスを途中で変えにくいという状況になってしまいますよね。
そもそも副業を視野に入れる時って追い込まれている時が多いですよね。
「藁にもすがる思い」ていう言葉があるみたいに、自分がピンチなときは何でもいいからつかもうとしますんで、それが自分にあっていそうか、とか関係なく、それを自分の副業に選びます。
よくある話として、ここでは名前は伏せておきますが、お金が欲しいと思っている時に、友だちから、とあるビジネスを紹介され、やってみようかなと思ってはじめて、そこから抜けることもできずに、ずるずると続けているという話も聞いたりしますよね。
ただ、ノマドの集落の人たちは、お金が欲しいからという理由はもちろんあるかと思いますが、どちらかと言うと「自分が望むライフスタイルのため」「自己実現のため」という人が多いんかなと思います。
なので、藁にもすがる思いというタイプの人はもしかすると少ないのかもしれませんが、それでも何が言いたいかというと、副業や起業をする時『最初に出会ったビジネスをしてしまうのは、選択肢がないから』であるということですね。
仕事という大事な選択を他の選択肢を知らないがために運ゲーにまかせてしまう、ということが起こってしまっているということです。
まぁ例えるならば中学校に入ってどの部活に入ろうかなと思い、廊下を歩いていると、「一番最初に野球部に出会ったから野球部に入る」みたいな感じですよね。
始めてしまった手前、自分にあっているかどうか、とりあえず置いといて練習する。
辛い練習を続けているうちに、ルールも覚え、最低限はできるようになる。
レギュラーをとるために必死に練習する。
自分にあってないのかもと思ったとしても、野球部以外に何部があるのかもわからないし、そろそろ形になりそうやから、野球部を続けるしかないと思う。
高校に入ってからも、中学校の時にやっていたし、逆に新しく始めるとなると高校の時にやっていた人が有利になるから、安牌をきって野球部に入る。みたいな状況になってしまいがちです。
こんな感じで、部活ではありえないような話ですが、そんなノリで自分のビジネスを決めてしまっているということです。
だから、最初のこの段階で自分にはどんな選択肢があるのか?という所を理解するということがわりと大事になってきたりするわけです。
んで、次の理由としては『ビジネス力を養うため』ということです。
いろいろなビジネスの仕組みを把握しておくことはゲシュタルトの形成に役立ちます。
まぁゲシュタルトについてはLINE@の他の記事でたくさん説明しているので、そっちを読んで頂ければと思いますが、ゲシュタルト形成に役立つ視点として、同じ部分と違う部分を意識するっというのがあります。
まぁこれが抽象的なビジネスの本質を意識することにも繋がるわけですが。
本質を理解せず、ビジネスそれぞれのチップスだけを追ったところでゲシュタルトはできません。
例えば、微分積分ができる小学生とか取り上げられたりしますが、「y=x^2を微分したら、y’=2X」ができるんです!みたいな。
いや、それ機械的に計算しているだけで、微分の本質理解してないから全く意味ないやん!っていうことですね。
抽象と具体を意識しながら学ぶことでゲシュタルトが形成されるため、ビジネス全体を俯瞰することはこれから先、大事な視点になってくるということですね。
また、自分が今、何をしているのか?を把握するという点でも大事だと思っていて、というのも、たとえば受験勉強の例に考えると、まずは受験で必要な知識の全貌を把握することって大事じゃないですか?
その上で自分がしていくことを考え、実践する。
今、自分が何をしているのか?が分からなければ、継続するのがしんどすぎるだけです。
これにはどういう意図があって、ビジネス的にはどんな役割があるのか?を常に考えながら実践できるというのが大事ということです。
次のポイントは、2番の内容と似ているのですが、違うビジネスに移行できるように。というものです。
ゲシュタルトを形成できていると、違う分野のビジネスに移行するときに応用できる知識を持っていることになります。
違うビジネスに移行するときって、べつに知識や経験がリセットされて再度0から始めるということではないですよね。
でも、このビジネス全体を意識せずに、たとえばnoteやSNS運用などをしていると、他分野に移行するときにまた勉強し直すということが必要になったりしまう。
余談ですが、noteやSNSはそれだけでノウハウやチップスがあります。
従来のインターネットビジネスとはちょっと変わった雰囲気があるため、その違いを意識しておかないといけないということですね。
ここでもやはり大事になるのは、違いと同じ部分の意識は常にもっておくということということですね。
そして、最後ですが、これは今回のテーマにもなっていますが、
「ポジショントークに振り回されず情報収集ができるようになるため」というものです。
「Twitterって使っていて疲れませんか?」その一因がポジショントークであるということです。
Twitterはポジショントークだらけなので、この存在を知っておかないとしんどくなりますが、逆にいうと、ポジショントークを知っておけば、「なんやポジショントークか」で済ますことができます。
ストレスレスにSNSを使えるようになるという意味でもポジショントークについて理解しておいた方が良いかなという風には思います。
また、マーケティングという観点からもポジショントークは必要不可欠であって、だから僕も普通にポジショントークをしていますし、もっというと、日常的にも使われるものでもあるので、みんなもきっと使ってしまっていると思います。
で、話を戻しまして、インターネットビジネス業界を把握する理由として、このポジショントークに振り回されないということがあげられるわけですが、ポジショントークについての詳細はあとで説明するとして、まず覚えておいて欲しいことは、「情報発信者というのはポジショントークをします」ということです。
これは自分の立場をはっきるさせるために仕方がないことでもあるんですね。
これがあるからこそ自分のメッセージが伝わるということなんですが、その反面、これがあるせいで、本当に良いものがみえづらくなる、であったり、自分に合っているものが判断しづらくなるということが起こっています。
実際、業界の勉強をしているうちに全体像は把握できるようになってきます。
しかし、そのときには自分はある程度実践していまっていて、軌道修正するか悩むということが起こります。
そこで、ポジショントーク抜きで、まずはじめに業界の全体像を最初に把握しておくということが、自分の選択をより良いものにすることに繋がりますし、またフラットな状態で情報収集もできるようになる、というわけです。
ということで、オウンドビジネス大百科のこの章ではこれらの理由から業界の全体像を把握することを目的に作られているわけですので、ぜひとも最初に動画を見て欲しいと思います。

内容に関しては、本編を見て頂ければいいとして、ここではさきほどお伝えした通り、最後に触れた『ポジショントーク』について深掘りしていきたいと思います。
ということで、ポジショントークについてですが、まずポジショントークとは何か?ということですが、

『ポジショントークとは、自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった(Wikipedia)』ということです。
英語学習を例に取ると分かりやすいと思いますが、
- 英会話の先生であれば、「英語は話せなければ意味がない」と言うし、
- 英文読解の先生であれば、「情報収集をするのに読解能力は必要不可欠だ」と言うし、
- TOEICの先生であれば、「現実社会では就活、昇進に使えるのはTOEICだけだ」
- 留学をしたい人は、「4技能を図れる試験を受けないといけないよ」
とそれぞれのポジションから発言するということです。

その人の立場であればその考え方が正解であって、自分の立場を正当化するような発言をポジショントークということです。
なかには「ポジショントーク」と「マウンティング」が混同される時がありますが、ポジショントークが必ずマウンティングというわけでもないということです。
ポジショントークがどういうものであるかは理解してもらえたかと思いますが、ポジショントークは「マーケティング」でも使われることがって、それによって、先ほど言ったような振り回されるということが起こりうるということですね。
英語のポジショントークもマーケティング的な意味合いもありましたが、そのほかでマーケティングで使用されている例でわかりやすい例が、箕輪さんの『死ぬこと以外かすり傷』という本があるので考えてみたいと思います。
この本に関して、著者である箕輪さんのインタビュー記事の中で言っていたんですが、『僕の『死ぬこと以外かすり傷』という本も、本当は「死ぬほど考えて死ぬほど動け」と言いたいんです。
でも、そんなの言ってもしょうがないから「考えるな飛べ!」と言うって決めたんですよ。』と答えています。

つまり、どっちかに寄らないと売れないじゃないですか。
そういうふうに、「売れる」ということを編集者と一緒に考えると、自分の考え方・生き方・サービスが磨かれてくるんですよね。
この考え方はコンセプトメイクにも使える考え方ですね。
あれもこれもと取り込んで伝えると結局誰にも価値を提供できなくなります。
自分が届けるべきメッセージを絞り、その人にだけフォーカスを当て、価値提供することが自分が本当にすべき発信なんだ!と気づくということですね。
話は少しそれましたが、マーケティング上、メッセージは極論の方が伝わるということです。
これで、一歩踏み出したいと思っていた人は「死ぬこと以外かすり傷」というフレーズを見た瞬間に「そうだ!そのとおりだ!」とその人に刺さるということです。
もちろん、彼のサロンに入っている人は彼の真意を理解することわけですが、それでも行動できなかった自分の背中を押してくれる言葉であったということで、それで良いのです。
あとは、あえてメッセージを強力なものにするという手法ですね。
キャッチコピーのようなものです。
たとえば、相手の時間を奪っているという感覚をもて!ということを伝えるのに『電話はするな!』と具体的かつ目を引くような強烈な言葉で表すということですね。
パフォーマンスのようなポジショントークですね。まぁ友だちにこれを言われたら確実に友だちをやめますがw
その他にもポジショントークは普段からよく使われます。
ポジショントークという言葉は株の世界でも使われており、自分が持っている株(ポジション)に有利なように市場を誘導しようとするという意味で使われることから自分に利益になるように、有利になるような発言をするという意味でも使われますが、これは普通に一般的な会話でも使われています。
たとえば、女子が女友達に「髪の毛切ろうかな?」と相談するとほとんどの場合「良いじゃん!きりなよ!」とかえってくるようです。

これは女性同士というのは潜在的にライバル意識を持っているため、女性的な象徴である長い髪を切らす方向に無意識に思考が働くらしいのです。
その人が本当にショートヘアーが似合うかどうかは関係なく、ライバルの女性らしさを削り、自分が優位なように働くように発言するという意味からもこれはポジショントークの一種と言えます。
このようにポジショントークは本人も無自覚に、無意識に言ってしまっているということですね。
これは仕方がないことで、たとえば先日与沢さんがYouTubeで言っていましたが、自分が株を持っているとこれから株が上がるという意見を言ってしまう。と言っていました。
これは当たり前で、自分が株が持っていると、株が上がりそうな要因や因子ばかり目に入るようになるからです。
これはスコトーマ(盲点)ということで以前、記事で紹介しましたね。
リンクは概要欄に貼っておきます↓
と、ポジショントークについて書き出したらきりがないわけですが、これらを踏まえるだけでも、ポジショントークをすべて鵜呑みしていると正解が何かわからないくなってきますよね。
だから、まずはポジショントークというものが存在することを知っておくことが必要ということですね。その上で情報収集をしていく必要がある、ということです。

というわけで、ポジショントークに関して、情報収集していく上での注意点をまとめたいと思います。
まず、先ほども言いました通り、ポジショントークという存在を知っておくということです。
その上で、ポジショントークやその人の意見や感想と客観的事実を区別して情報を精査していくということです。
そして、全体像を意識して情報を収集していくということです。
全体像を把握することはゲシュタルトを構成することであって、抽象的思考が可能になります。
そして、自分の軸や優先事項を明確にしておくということです。
たとえば、英語を話したいと思っている人が情報収集しているうちに、マーケティングのうまい例えばTOEICerの情報を収集していたということが起こりえます。
飽くまで自分が進むべき方向性を見失わないように気をつけてください。

ということで、これらが情報収集という点におけるポジショントークの注意点ですが、逆にわれわれ情報発信者側が気をつけるポジショントークの注意点はどんなことが挙げられるのか?というと、まず中途半端な主張は誰にも響かないということです。
先の箕輪さんの例でもそうですが、「死ぬほど考えて、死ぬほど行動しろ」という主張は「そりゃそうやろ」で終わります。
だから、考えるな、行動しろ!ということで、結果的に自分の本当に伝えたいことを理解してくれる人が現れるということです。
次に立場を一貫するということです。
当たり前ですが、言っていることが二転三転していては、読者さんが離れていってしまいます。
ある言葉が響いて読み始めたのに、真逆の事言ってるやんwメンヘラやんってなるとその時に離脱が発生してしまうということです。
それに関連して、自分のコンセプトと一致していることが大事になります。
当たり前ですが。
ただ、結果的にマウントになってしまうときもあるかもしれませんが、基本的にそれを目的にしないということです。
そして、最後ですが、ポジショントークは自分の主張・メッセージを伝えるべき人に伝える手段として使うのであって、マウントを取るために使うのではないということです。
はい、ということで、以上がポジショントークに関するまとめになります。
これから先、リサーチをしていくという人は情報収集の時に、そして情報発信という観点ではマーケティングにおいてポジショントークの使い方や注意点をまとめてみました。
ポジショントークが悪だ!というのではなく、また、人のポジショントークに突っかかっていくというのも自分の無知さを露呈させてしまうということもありますね。